汚部屋大学生の息子に悩まされていたおり,タイトルに惹かれ電子版で読んだところ,予想とはまったく違う読後感。汚部屋生活の衝撃以上に,息子に対して「片付けろ」とむやみにガミガミいうのではなく,自立した大人になるとはどういうことなのかを教えていかないといけない,と考えさせられた。息子はもちろんのこと,中学生の娘にも読ませたいので単行本を購入。
一応ちゃんとAmazonでレビューを読んでから買った。このあたりがいいなと思ったから買ったのだ。
でも少なくとも私にとっては完全に地雷。
全くこれっぽっちも面白いと思えなかった。
3話くらいで買ったのを後悔してしまった。
汚部屋でまともに勉強する習慣がないのになぜか東大にいったところからストーリーが進む。
東大にたいするリアリティは完全に0で、毒親を描きたいだけの作品だった。
いや、勉強してた描写どこ?
就活をやってる描写もないのになぜか就活に成功している。
なんなんこのマンガ。
ちなみにこれフィクションじゃなくて、作者は本当に汚部屋そだちなのに東京芸術大学卒→東大という、私ごときでは足元にも及ばないガチの天才。
得意な絵を生かして東京藝術大学へ進学
半ば強制的に東京藝術大学に休学届を出した。そしてハミ山さんは、いわば仮面浪人の形で東京大学へ進学するための勉強をはじめた。
「『落ちたらどうなっちゃうんだろう?』
という危機感がすごかったです。
『来年は受かろうね?』
って母に言われて延々と受かるまで東京大学を受験させられたらたまらないと思いました」
必死に勉強して翌年受験に挑んだ。
いや、そこの部分を描いてよ。
マンガ読んでもふわふわしてて何も伝わってこないの逆にすごいな!
多分本当に彼女にとっては生活の苦しさがあまりに強すぎて
それと比べたら芸大や東大に入る苦労は大したことなかったんだと思う。
とはいえここまで何も描いてくれないと、「天才過ぎる」という印象しか残らない。
描写の下手くそな「グッド・ウィル・ハンティング」を見せられてる気分。
ちなみに、文春の方で連載されてる方の東大女子マンガは逆に出来がよかったので、まだトラウマがきついのかなと思う。責められないけれどこんなクソみたいなマンガは出版しないでほしかった
ハミ山さん、やっぱりすごい人なのだ。
他人の作品をコミカライズするならすっごくちゃんと描けるのだ。
なのに、自分のことだとぼやっとしか描けない。
伝えるつもりで描いて無くてひたすら独り言みたいな感じだ。
それだけ、当時を思い返すのが辛いのかなと思う。
そういう作品外のメタ情報込でないと楽しめない作品を出すのは止めてほしい。
それならそれで、マンガの冒頭に、ちゃんと東洋経済の記事を全文載せておいてほしい。
作者はとても大変な状況ですごい成果を出した尊敬すべき人だと理性では考えられるんだけど
あまりにもマンガがつまらなかったのでどうしてもこの人のことが好きになれない。