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「ダンジョン飯」9 「ダンジョンはいつ誰が作って、何を守っているのか」この巻で一気に物語の根幹設定が語られる。

最低でもこの巻まで読まなければ作品のことはほとんど何も理解できない。
そして、設定がわかると何気なく読んでいた今までの部分がすごく面白く感じられる。

このダンジョンの最深部には「欲望」をかなえるなにかが潜んでいる。

そこに近づけば近づくほど、人は己の欲望を刺激され、それを制御できないとダンジョンに喰われる…。

最初パーティーたちはファリンを助けさえすればよかったが
ファリンを助けるために「ダンジョンの主」を目指すことになった時
ダンジョン側からも人びとを見定めて来る。

特に大きな願いを持っているのはライオスとマルシルだ。

最初の探索だけだったら必要なくなるが、このステージになってから
「そういえばこいつらはどういう人間でどういう欲望を持っているのか」が描かれるようになっていく。
そして、それは最初からきちんと設計されている。

ここまででも十分面白いが、ここから面白さが加速していく。すごい漫画だと思う……。

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