マンガ喫茶でまとめて読みたいようなマンガを紹介するブログ

★はおすすめ。◯はまあまあ。△は自分は好きだがおすすめではない。☓は読まなくてヨシ!

★「氷の城壁」1 とにかくいいね!を押したいシーンが多いマンガ。まだまだ私は囚われてるところが多いなと思う


正直どれも「未熟な高校生の感情」を描いている作品なのだけれど

残念なことに私はこういうのを見て「まだ子供だなあ」という気持ちになるところと

「オッサンだけどわかる」と共感してしまうところがある。

たとえばこのあたりとかね。

「自分たちが満足するために自分を使うんじゃねえよ◯すぞ」という気持ちになるのは自分が未熟だからだ。

自分がどうしたいとか自分のきもちがわからないとか
不惑の年になって言っていいことじゃないけれど未だにそんなんだもんなー。


んで、この作品はそういう未熟な私にとっても優しい。
登場人物が自分のかわりに悩んでくれてるから。





というか、他人との間なんて壁があって当たり前なのに
「仲良くして当然」→「仲良く出来ないやつはコミュ障」みたいなのが未だに嫌い。





そうそうそう、ほんとこれなんよ・・・。

私はプライベートゾーンがめちゃくちゃ広いので
一定の距離感を保てないやつがほんと苦手で
下手に出ようがマウントだろうが、許可してないのに距離を詰めに来るやつがすっげえ嫌いなの。
馴れ馴れしくすんな誰だよ貴様ってなるから・・・。



なんかね、こういう描写がところどころにあるから
作者さんのことを自然と信頼してしまうのよ。
これすごいことだなと思ってる。



それにしても、絵もマンガも上手いわけじゃないけれど「1つのコマの情報入れ方」がすごくうまいよねこの作者さん


イラストレーターのような描き方なのよね。デフォルメもすごく多いし。


マンガとしては本当にそこまで上手いとおもったことはない。
でも、この作者しか描いてないような独自のコマがいくつもあってそこが目を引く。


もともとLINEマンガなんだけれど、
スクロールでつぎつぎ読み飛ばされがちな中で
「ここぞ」というコマがあるのは本当に強いなと思ってて新しい漫画タイプを作れる人だ。



他の漫画でこういう表現見ないでしょ。

元が縦読みのマンガだったからこそ明らかに従来のマンガの視線誘導セオリーを逸脱してる。


「マンガ」だと自然がスムーズに流れていくように設計されてるけど
このマンガは「添え物」みたいに軽いコマが多くて時々「ここでは立ち止まって見てね」って感じのコマがある。



言葉ではわかりにくいかも知れないけれど、読んでみたら言ってること伝わると思う。
ほんとに他のマンガと読み心地がぜんぜん違うのよ。
しかも、それが嫌ではない。むしろとても読みやすい。不思議な作りになってる。



今連載している「正反対な君と僕」でもこういう表現はバッチリ使われている。
作者の持ち味と編集がうまくかみあってるんだろうな。


まだ読んでない人にはLINEマンガでいいからぜひ読んでみてほしいなあ。
で、LINEマンガ読み始めたら絶対に単行本欲しくなると思う。



「浮いてる子」への接し方は難しいよね・・・


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