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「雪女と蟹を食う」 死ぬ前に、美女とひと夏の逃避行を

ああ……俺は、あなたと話している時だけ、人間に戻れる。
だから、そう。それだけのことだ。

この夏の終わり、それは、死より残酷な死だ

この恋慕の行き着く先、それはおそらく「無」だ。
あの床井潔く死んでいれば、こんなむなしさを味わわずに済んだ。
けど……タバコ交じりのこの甘いキスの味も、俺は今夜初めて知ったのだ。

この手の作品はどうにもいい終わり方が見えないよね……

恋は雨上がりのように」や「こいのことば。」の主人公をより情けなくした感じの作品。このあたりは女子高生相手に「父親」や「庇護者」をやっていたのだけれど「雪女~」は人生終わってて自殺を考えてた男が死ぬ間際に北海道に蟹を食いに行くためにいこうとするだけの話。「寿命を買いとってもらった。一年につき、一万円で」に近いが「イキガミ」や「星守る犬」よりはまだ救いがある、というあたりかな。「聖★高校生」ほどに自分の弱さをさらけ出せるような作品ではなさそう。

「こいのことば」(緑のルーペ) - この夜が明けるまであと百万の祈り

続・星守る犬 (漫画アクション)

続・星守る犬 (漫画アクション)

星守る犬

星守る犬



この系統では「CARNIVAL」という神作品があるので、どうしてもそれと比較すると物足りないけど、結構面白そうな気はする。

CARNIVAL (二次元ドリームノベルズ)

CARNIVAL (二次元ドリームノベルズ)



なんで主人公は人生詰んだのか

どうも痴漢冤罪が原因のようですね。
んで、偶然押し入った家の女性と勢いでやっちゃって
なぜかそのまま一緒に蟹を食べに行くことになるんだけど
なぜか女性、というよりセッ〇スができるママみたいな関係になっている。


最初は自分のことで手いっぱいだったけれど
自分の存在を許さない世間から外れて旅をしている間に
だんだんこの謎の女性のことが見えてくる。

享楽にふけることでしか、救われないことがある。
それがこのころようやくわかったんです。私。
欲望を解放して、この世の理不尽から逃げてもよかったんだって、
北さんが教えてくれたんですよ?

だって、蟹が食べたくて盗みを働くなんて。
すごい発想だもの。ふふふ。すごいバカ。

そんな発想私にはなくて。そのバカは、とってもいいバカだと思います。

倫理なんて考えず、快楽を素直に享受できる人間だけがしあわせをむさぼれる。
少し前まではそんな人たちを指をくわえてみていただけだった。
人生のうまみを味わうためには、バカになる努力が必要だったんですよ。
だから、あなたのはいいバカで、私のは悪いバカ

いい関係になればなるほど、この旅が終わった後の現実が怖いよね

帰りたくない……
おれはもう。一人で生きたくも死にたくもない。
いま、もし。ブレーキでもアクセルでも…
そしたらアンタを、旦那のもとに返さずに済む

そんな気の迷いから、一歩間違えば死ぬ寸前に。

はじめて「死」というものを考える

ああ、俺は今まで死を何だと思っていたんだろう。

一緒に死んでしまえたら幸せだったのかもしれない。
でも、よかった……
あんたがぐちゃぐちゃにならなくて……
きれいだ、すごく……

自分が死ぬのは良くても、彼女を死なせることは耐えられないことだった。

そして、許されるなら、自分も生きたいと思い始められるかな?

雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)

雪女と蟹を食う(1) (ヤングマガジンコミックス)

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