いやーーなんというか。
1冊3分くらいでパラパラと読んでた時は何も感じなかったけど、この作品めちゃくちゃおもしろかったわ。作品そのもののパワーなのかどうかはわからないけれど、今まで自分が体験してきたものが、この作品を無茶苦茶楽しませてくれた。オタクで良かった・・・と思わせてくれる作品。
「わたしは嘘をつき、その嘘に自分で署名した! ……名前なしに、どうして生きて行ける? 魂は渡した、名前は返してくれ!」 (アーサー・ミラー「るつぼ」)
5巻までの世界では「アイドル業界」フィルタがかかっていた。なので登場人物の名前すらわからなかった。
しかし、ついに生き残ったメンバーがアイドル業界の外に飛び出したことでようやく名前を取り戻す。
5巻までは「進撃の巨人」におけるエルディア国内部の話で、6巻は「壁の外」に出てしまったことで、知るべきでなかった真実を知る話になっている
しかし、その結果、知りたくなかった事実と直面することになってしまう。
実は今までのことはすべてある人物がしくんだ茶番でしかなかった。
・・・と設定上はそんな感じなんだけれど、もちろん「アイドル」をテーマにしているので
どうしてもシリアスな展開なのにシュールな笑いが出てしまう。
シリアスなシーンなのに言葉でわらわせにくるのやめて・・・・・・
主人公が完全にエレンみたいな「人類に復讐するマシン」になりつつある
これは地ならししそうだ。
13はまどマギの「ほむら」だけど、アプローチがちがう。ほむらが救いたかった存在がまどかじゃなくてエレンだから
お互いに殺害予告・・・「きたないきみがいちばんかわいい」のような究極の百合が展開されている・・・・・・。
すでに心が壊れきっていた厄介オタクを救うことはできないのか・・・
最後にすべてを持って去っていく?
極端すぎる2面性。どっちが本物とかじゃなくどっちも本物。なんだこれ・・・
厄介オタクにとって「卒オタ=死」
今から自殺するのに「生きる限り希望を持て」という歌を歌う2面性アイドル・・・