マンガ喫茶でまとめて読みたいようなマンガを紹介するブログ

★はおすすめ。◯はまあまあ。△は自分は好きだがおすすめではない。☓は読まなくてヨシ!

★「君と宇宙を歩くために」7話 叱られて萎縮している人が頭の中で何を考えているのかが丁寧に描かれている神回。このマンガは今一番読まれるべき作品だと思ってる

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苦手な先輩と同じシフトになって、
いつも詰められてるからミスしないようにとすごいプレッシャーの中で仕事をする


とはいってもできないことがすぐできるわけがない。



自分でもわからないのに「なんでできないの?」と言われても困ってしまうよね

それなのに「なんでできないの?」と言われても困ってしまう。

自分でもわからないからだ。


でも、できていないのは事実だから、責められると何も言えない。


人によっては、ヘラヘラしながら
適当にミスをした理由を述べてごまかすだろう。


こんな感じで。

当然、こんなことをしても何も解決しない。
本心ではこれが理由でないなんてわかっている。

でも、周りから「なんでこんなことしたの?」って詰められるから
適当に理由をでっちあげて適当にごめんなさいするクセがついてしまった人の動きだこれは。

そうやって、なにもかも投げやりになってやり過ごすようになるともうそこで停滞してしまう。



この状態って、周りからしたらヘラヘラしてるとか
真面目に考えないように見えるかもしれないけれど実際はそうじゃない。

本人の心のなかでは崖っぷちなのだ。




こうなると、もうそっとしてほしいとしか感じなくなるだろう。

こういう状態になったら、基本的には周りの声はノイズにしかならないし

何を言われても「何を言われてるのか」もわからないし

とりあえず言われたらごめんなさいしか言えない。

どれだけいっても頭になにも入ってこない。 余裕がないからだ。



学習性無気力の状態が一番やばい

こうなってしまったらもう本人の良さを発揮することはむずかしい。

自発的な意志は薄れていって

「とりあえず怒られないようにそつなくこなす」ことで頭がいっぱいになってしまう。

こういう子、貧困家庭の発達障害児支援施設でたくさんみた……。

ずっと怒られてるけど、なんで怒られてるのかわからないしどうしたらいいのかわからない。

ひたすら自信を失って、無気力になってしまった子どもも多い。




こうなると、まずプレッシャーを遠ざけて落ち着かないとそもそも冷静に思考できなくなる。



学習性無気力状態からの抜け出し方

だからまず休んだほうが良い。

次に、レベルや負荷を徹底的に下げてその本人ができるラインの見極めることが必要になる。

「できないこと」を「できる」という想定で相手が見ている状態はプレッシャーになるからだ。

これならできる、というラインを見定めて、そこからゆっくりレベルアップしたほうが、結果としてははやい。

急がば回れだし、なによりもメンタルが第一である。




このマンガの場合はヘラヘラしながらごまかすのではなく

ちゃんと全力で考えて、しかも思いつくことを全部書いている。

上の中田Bさんとはぜんぜん違うことがわかるだろう。

本気で考えるとこんな感じになるのだ。

この主人公はすげええええええええって思った。でも、ここまでやらなくていい。





本作品は続きでも大事なことを語ってくれている。

できなくて困った時に必要なのは、反省じゃなくて「どういう状態がちゃんとできている状態なのか」をしっかり学ぶことだ

まずちゃんと答案を見て考える。

その上で次は自分でできそうか考える。

真似するんじゃなくて、考える。

んで、わからなかったらどういうところがポイントなのかを確認する。

自分の中にマニュアルを作っていく。


こういう作業をやって、はじめて「問題をつぶした」ということになる。

ここでわかったつもりになるのが一番タチ悪い。

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とにかくレベルを下げてでも

「自分が何をやっているかわかる」「自分でもできそうだと思える」状態を作る。
そうしないと、絶対に心理的安全性は手に入らない。


逆に言うと「これならできる」が1つでもあると楽しく作業できる。




この状態になるかならないかで、楽しいか楽しくないかは全然変わってくる。


実は「コミュニケーションで最低限必要な項目って」ってたった2つだけ

・わからない時にちゃんと確認して、ちゃんと人の指示を聞けている状態にする
・困った時に自分から相談できる(しんどくなったら休みたいということも含めて)




この2つさえできれば、その人は、みんなから「こいつは大丈夫だ」って信頼してもらえる。
どちらか片方でも欠けてしまうとめちゃくちゃ人に心配をかける、負担をかける。



他人に負担をかけたくないと思うなら、他の余計なことは一切考えなくていいから、つらくてもこの2つができるようにするのが最低ラインだ。
他のことでこの2つのことを代替することは絶対にできない。
この2つができてないのに他のことやっても、この2つができてない限りは評価はマイナスだ。
口でどれだけ反省しているといおうが、どれだけ他の部分でコミュニケーションを頑張ろうが、この2つができていないことが信頼されることは絶対にない。



だから、この2つだけは絶対に遠慮してはいけない。


なによりも、わからないということを素直に言うと、大体の場合は感謝される。私も感謝するだろう。


逆に、わからないのにわかったふりをしたまま作業して、後で手戻りが発生するほうが遥かに迷惑だ。

ここは「そんなこと質問したら嫌われる」じゃなくて、「ここで質問しないと嫌われる」とちゃんと意識を切り替えないといけない。
前者は自分の勝手な思い込みであり、後者は相手がそうしてほしいという希望である。どっちを優先すべきかがわからないなら、人と関わるべきではない



そうやって、ちょっとずつできるようになっていくことが何より大切だ。


難しいように思うかもしれないけれど「自分ができないことをできないと認めてそれをできるようにしようとする」と、楽しいよ。



そこで、「自分はよしきとは違うんだ」とか、「自分は◯◯だからできないんだ」って言う人とは友達にもなれないし何もお願いできなくなってしまう。
諦めないでほしい。 



「君と宇宙を歩くために」は人生にマストな作品だと思うから、マンガ喫茶で読むといいよ

ここまで書いたこと以外にもいろんなことが学べる。

ものすごく好きな漫画です。

おこさんがいる人にぜひ読ませてあげてほしい。

www.tyoshiki.com

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