アラタは基本的に虐待された子どもの味方ではある。
だから真珠が本当に虐待された子でその復讐として行動したなら受け入れるつもりである。
ただ、アラタは今のところ全く真珠のことを信じていない。
真珠の控訴審での戦い方は「殺害は父親、自分は死体の処分を手伝っただけ」という方針
・捜査を早く打ち切らせるために一審では即座に全ての罪を認めて死刑になる
・その後で「自分のストーリーに都合の良い協力者」を見つけたうえで
・控訴審では一転して殺人について全て否認し、その犯行はすべて父親の仕業であるという形に筋書きを変更した。
・もちろん、父親は、おそらくもう死んでいる
裁判において真珠はその演技力で聴衆を仲間にする
地裁ならともかく、高裁の裁判官は簡単に騙されるほど甘くはない
我々のように雑に人格レベルがどうとか、自分の気持ちが揺さぶられたとかそういう話はしていない。
演技をしていることを前提に一つ一つの供述について摘示された内容が事実かどうかを判断している。
ちゃんと感情が揺さぶられたことも認め、その上で事実はなにかを検討する。
「自分のお気持ち=正義」だと勘違いするネット民とは全く違う。
あらためて、地裁はともかく高裁の裁判官の判断は、我々雑魚とはレベルが違う。
文句を言うなら、最低でも判決文を熟読したうえでないといけない。