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コメダ珈琲ってどうなんでしょう(その1)

2月末の国内店数は、東海を中心に683。
近年は関東や関西の郊外への出店を強化し、エリアは東北から九州まで拡大。
ことし4月には初めての海外店を中国・上海に開いた。


コメダ珈琲は現在683店舗。今年中国にも進出


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%80

(1)店舗数と売り上げ
実はコメダ珈琲は上場するまでもなくすでに680店舗以上を抱える一大チェーン店です。

上記記事によると、

2011年時点での店舗数が400店舗。2013年に500店舗。
16年2月期の売上高は219億円、営業利益は8%増の42億円となっています。

直営店はわずかで、ほとんどがフランチャイズ
このため、珈琲やパンなどは店舗内で調理を行わないのが基本になっている。



(2)創業者はすでにEXIT完了しており、資本だけみると今は韓国企業

2008年に国内成長企業投資系ファンドである「アドバンテッジパートナー」傘下の企業に事業承継
2013年6月に韓国資本ファンド「MBKパートナーズ」傘下の企業に事業承継。

最近は従来の「店員数:テーブル数」より明らかに店員数の割合が減っており
店員を忙しく働かせることで利益を出そうとしているのではないか、だとか
売りであるゆったりとしたサービスが失われつつあるのではないかという声もある。(要検証)


(3)今後の出店計画は1000店舗目標。

http://www.komeda.co.jp/pdf/mid_term_plan20160420.pdf

確かに最近関西や関東での出店が加速していますね。特にイオンなど商業施設への出店が目立っています。



競合の店舗数と売り上げ


2012年時点ではこうなっていましたが、今でもこの力関係は大きくは変わっていないと思われます。

1位:ドトール 1115店舗(ドトール
2位:スターバックス 966店舗(スターバックス
3位:タリーズ 461店舗(伊藤園
4位:コメダ珈琲 455店舗(コメダ
5位:サンマルクカフェ 296店舗(サンマルク
6位:珈琲館 258店舗 (UCCフードサービス傘下)
7位:プロント 220店舗(サントリー傘下。非上場)
8位:カフェ・ベローチェ 215店舗(シャノアール傘下・非上場)
9位:カフェ・ド・クリエ 161店舗(サッポロ傘下のポッカが運営。非上場)
10位:エクセルシオール 157店舗(ドトール




上場企業の売り上げと時価総額について


スターバックスコーヒージャパン
全世界に22000店舗を展開する最大の喫茶店チェーンの日本法人でした。
2015年5月に鳥取にも出店完了し、全国制覇を成し遂げたましたね。
最近まで日本でも上場していましたが、本社に完全子会社化され日本では上場廃止になりました。

http://www.starbucks.co.jp/store/search/
店舗数は1082(+オンライン店舗300)となっています。

http://todo-ran.com/t/kiji/10142
そのスターバックスですら900店舗を超えてからは出店と撤退の兼ね合いで
出店ペースは今までより早いというわけではないのがポイント。

http://www.starbucks.co.jp/assets/images/ir/images/library/tanshin-H2603-Q4.pdf
売上高は1250億、営業利益は100億です。ここは本当に化け物ですね。



ドトール・日レストランホールディングス(ドトールコーヒー、星野珈琲店、エクセルシオール
https://www.doutor.co.jp/about_us/ir/report/fcinfo.html
http://www.dnh.co.jp/html/pdf/result_160414.pdf
珈琲部門は現在1340+200+40店舗で売上高は770億、営業利益は40億です。

(全体では売り上げ1250億、営業利益100億で、時価総額は920億です)




伊藤園タリーズコーヒー
公式HPによると630店舗運営となっています。
伊藤園決算短信によれば売上高は205億、営業利益は27億です。



サンマルクサンマルクカフェ)
直営店375店舗、フランチャイズ店14店舗、計389店舗。
喫茶店部門のの売上高は310億、営業利益50億です。

サンマルクはほかに鎌倉パスタ函館市場、BISTRO309、台湾小籠包などを運営。)
 全体の売り上げは660億、営業利益が75億で、時価総額は650億です)



コメダ珈琲時価総額1000億円の夢を見るか?


コメダ珈琲は650店舗で16年2月期の売上高は219億円、営業利益は8%増の42億円です。
売上高は小さいものの、営業利益率はかなり高いといえます。
今までは郊外型立地が強みと言われていましたが最近は人件費の抑制によるものではないかと思われています。

セントラルキッチン型なので、集中出店して客がちゃんと入るなら利益率は高くなります。
海外含めて1000店舗達成できるなら売上高350億、営業利益はMAX70億くらいまでは目指せるかもしれない。


しかし、外食産業にとって500億、1000億の壁は非常に高いです。

ドトールも、ドトールだけではなく
エクセルシオール」や「星野珈琲」といった業態を開発したり
「日本レストランと」との合併によってはじめて1000億が見えてきたくらいで、
ドトール単体では500億の壁を超えることも難しかったと思われます

それで全体で売り上げ1250億、営業利益100億達成してようやく時価総額は920億です。


サンマルクも、喫茶店事業だけでは500億の壁も突破できなかったと思われます。
660億、営業利益が75億を達成してようやく時価総額は650億です。



さて、コメダ珈琲は1000店舗達成したからといって時価総額が1000億どころか500億を超えられるでしょうか?


という感じで素人発想では無理だと思うんですよね。


もう一つ余力があれば記事書きたいと思ってるんですが
ドトール」「サンマルク」や「フジオフード」などのコメダ珈琲への警戒感は非常に強く、
特に「サンマルク」は意識的にコメダ珈琲をつぶしに行ってる感があります。

コメダ珈琲がほかのチェーン店を食うというよりは、むしろほかのチェーン店が
コメダ珈琲が開いた陣地を奪いに来る展開を想像してしまいます。




ただ、これは本当に素人の考えかもしれません。

コメダ珈琲を400億円で買収したファンドは何を狙っているのか?

http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-567399.html
http://blog.livedoor.jp/enokiplan/archives/8589555.html

MBKは2月にコメダを約400億円で買収。将来の中国や韓国、台湾への進出を後押しするとみられる。

コメダ珈琲を買収したファンドですが「400億円」でアドバンテッジから買収を行ったのではないかと言われています。

つまり、国内1000店舗は通過点に過ぎない。

かといって、上で書いたように、国内だけでは1000~1200店舗が上限。
しかもコメダ珈琲は、ほかの会社と違ってコメダ珈琲以外の玉は弱いです。
また、創業者はすでにEXITしており、新しい業種を生み出せるかどうかは不明です。

普通に考えれば、こんな企業を400億で買収しないでしょう。

それでも、MBKはこれを400億で買収した。これは、国内だけで終わらせるつもりがないということでしょう。

確かに世界展開に成功すればマクドナルドやスターバックスのように店舗を拡大させることはできます。
しかし、今まで日本の喫茶チェーンはそれに大きくは成功していません。
コメダ珈琲にだけはそれが可能だというビジョンでもあるのでしょうか?



現時点ですでに韓国・中国での出店は始まっていますが、果たしてこれがうまくいくのかどうか、とても興味深いです。

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