この話アニメで見たかったんだよね―。
覗き込んだ水面に映ったのは誰、或いは何──。
http://www.nicovideo.jp/watch/1399009758
虚と実が溶け合う時、己で在り続ける術を悟り得るのは、この世に生を刻む己のみ。
投げやりにしていると、後悔することさえできなくなる
「あたしになりたいの?こんなあたしに、なりたいの?」
「手鏡は研いだか?そいつに生り変わられたくなかったら、早いところ研いどけよ?」
「別に…変わってやったって、いいよ。
私はもう、私でいたってしようがない。欲しいなら、あげたっていい」「あのな、投げやりにしてっと、後悔することもできたくなるぞ
水鏡と入れ替わるってことは自我も実体も失うってことだ。
お前は、自分の意思でこの世に影響をおよぼすことが何一つできないものになるんだ」「いても、いなくてもおなじものに…」
「ああ。そうだ。」
「なら、今の私とおんなじだ。
あの人にとって、私はそれくらい軽いものだったんだ。
あたしが何を言ったって、何をしたって、何の影響も受けやしない。
実体が、あってもなくても同じこと…」
今がどん底だと思っている寂しさには、さらに底がある。
「『そこ』は、寂しいだろう……?
だがな。そこよりずっと寂しいところがある。
蟲と同じ、実体を持たないものたちがすむ世だ。
そこには、この世には必要とされない者たちがうごめく暗いところだ
蟲どもに、心なんぞはありはしないが、
多くのものが、光を求めて這い出そうとする。
そんな、寂しいところだ。
相手は、実体に姿を映されただけで消える、儚いものだ。
血の通う実体を持つということは、それだけで強い力を持つってことだ。
だが、一旦入れ替わると、それも逆転する。
また暖かい場所に戻りたければ、自分の身は、自分で守るんだ。」
実際に水鏡をみた感想
「あんなふうに…人の後ろをついてまわるだけのモノになるの?
嫌だ、そんなの寂しすぎる。
何よ、マネしてんじゃないわよ!」
亡霊を撃退するには、鏡さえ必要ない
「なんだ、眼をあけてさえいりゃ、鏡なんて必要ないのか。
やはり、実体を持って生きてるってことはそれだけで十分力を持ってるんだな。」
自分の寂しさをどう扱うか
ついてこい、もっと山深い場所に案内してやる。
実体はくれてやらんがな。
そんな寂しそうにしてるなよ…