あまりピンとこないかもしれませんが、株クラにおける岸田さんへのバッシングがどんどん凄いことになってます。
実際批判されるに値する要素はあるのですが、それにしても最初は「おいおい~勘弁してくれよ~笑」くらいのノリとか、岸田さんの写真の切り抜きとセットで「増税します」大喜利をやるくらいだったんですが、だんだんと本気の失望になっていき、最近はかなり怒りを持ってガチでなじる声が増えてきました。
実際岸田さんの期待外れぶりというか、経済オンチぶりはちょっと洒落にならないレベルです。
また、日本が多少ミスってもアメリカ経済が堅調であった2021年と違ってすでにインフレや物流の分断が危機的状況になっており、テーパリング→利上げの決断がなされ、もはやここから先経済が停滞してもFRBにすら打つ手がないかもしれないと危惧されています。2022年は相当厳しい年になると多くの人が予想しています。
そんな厳しい状況で、ただでさえコロナ以降の経済回復においていかれ、賃上げもできていない日本はバッファが少ない。そんな状況では経済通のリーダーが必要であるにも関わらず、岸田さんの今までの政策は期待外れもいいところです。
池田隼人が設立した会派であり、政策には強いと言われていた宏池会ですが、
・実際は分裂を繰り返して弱体化。
・もともとは麻生派も仲間だったが、安倍→麻生→福田の流れで分裂。
・さらに旧谷垣派とも分裂してしまい、勢力が大幅に弱まい、自民党内での地位が非常に弱い。
・さらに宏池会の中でも岸田さんの会長の座は古賀さんから引き継がれたものであってあまり求心力が強いと言えない。
などなどが不安視されており、岸田さんがあまり力をふるえないのではないかとは思われていました。しかし岸田さん本人が予想以上にピントがずれており、しかもそれを周りがあまり糾さないという状況は想定外でした。発足してまだそんなに日が経ってないのに、早くも麻生政権末期と同じような状況になっています。
安倍さんが後ろから弾をうってきているあたりをみても
どうせコラでしょと思って見に行ったら本当に公式でいいねしてて笑う pic.twitter.com/gSu083GkQt
— rebasega (@rebasega) December 21, 2021
さすが逃げ上手の安倍さんというか、「本当にヤバイ状況では自分の会派以外に首相を担当させ、ボコボコに叩かせて自分たちの派閥の人間を出す」という筋書きまですでにできているのかもしれません。
安倍晋三の政策は嫌いだけど最後まで岸田を推さなかった嗅覚と人を見る目はさすがだと思う
— ののわ (@nonowa_keizai) December 2, 2021
こんな状況なので、普通に日本経済がすっごい不安になるんですよね。
「まじでやばい(と危機感を感じている)のに、周囲の人間がその危機感を理解していない」と思うとイラだってしまうのかもしれません。
さて、こういう状況でどう考えるべきか。
私自身も「株クラとしては」まじめに何とかしてほしいと思っています。
例えば「自社株買い規制」とかは株価が下がるし海外投資家が逃げてしまって株クラにとっては悲惨ですがまだ許せる。株価下落で経済にもある程度ダメージがあるかもしれませんが、そういう表面的な話であれば岸田さんがやめた後に「これはやばいなー」ってので元に戻せばまあ何とかなる。
しかし、日本の産業を支える中小企業を苦しめて土台から経済をすりつぶすような政策をされると株クラだけじゃなくて、実態経済そのもんに取り返しのつかないダメージが入り、日本全体が本当に死んでしまう。
マクロで経済を見てる人ほど今の岸田さんにはいら立ちを隠せないようです。
実際、批判そのものには正当性があるのです。新橋九段さんのなんちゃって薄弱こじつけヘロヘロ根拠による山田太郎叩きと比べたらちゃんと中身が伴った批判と言えます。 しかし、正当性があるゆえに、ヘイト感情も同時に増幅されていってるようです。
岸田、企業の賃上げを株主に理解して貰う前に、この国の7割くらいの人間が中小企業で働いていて、そもそも上場企業なんて、国内275万法人の内3,500法人(※2018年)しかなく、99%の会社で賃金の意思決定権握る株主はその会社の経営層でしかない、みたいな世の中のことを岸田自身が理解するのが先では?
— ろうちく🔰養分養分 (@rebreb01541) December 21, 2021
社会保障保障負担をそのままで政治的に賃上げをゴリ押しした場合どういう事が起こるのか岸田総理は分かってなさそう。
— たーちゃん@バブルおじさん (@yhdgj675) December 21, 2021
企業は正社員を雇わなくなって業務委託に切り替えるだけですよ。
株主に理解を求めるとか言っても非上場企業には最初からオーナー以外に株主いないのが普通だし。
どうも、「まじでやばい(と危機感を感じている)のに、周囲の人間がその危機感を理解していない」というのがますますいらだちに拍車をかけるようです。 人によってはすでに「岸田は失格」という判定が出ているのに、支持率がまだ高いので自分たちの危機感が全く理解されてないことが気に入らないのでしょうね。
怒りは理解できるんだけど、なんかこれ以上進むと「山田太郎」叩きに血道をあげてるアレな人たちと変わらんなと思ったりもする
今、山田太郎叩きを一生懸命やってる人たちも、最初はおそらく「憲法改憲草案」とか「防諜関連法」とか「その他もろもろ」で自民党政権への危機感からスタートしたのでしょう。そして、その危機感を周りが共有してくれないことにいら立っており、特に「山田太郎」氏のあいちトリエンナーレでの動きをきっかけにして、安直に山田太郎を通じて自民党を支持する人たちが許せない!みたいな気持ちになったのだと思います。
私は、スタート地点での彼ら彼女らの気持ちはわからんでもないんですよ。
でも今じゃただのオタクヘイト集団・カルト集団になってますよね。
最初の怒りは正しくても、そこからだんだん個人攻撃へと移っていき、さらに「そいつを否定しないやつはみんな悪だ!」と踏み絵みたいなことをやり始めたらミイラ取りがミイラになるというか、表現の自由を訴えながらだれよりも表現を規制しようとしてる人間になっちゃうわけです。
今の岸田叩きとか岸田ヘイトとか見てると、「山田太郎叩き界隈」の初動を見てるようでちょっと怖いなあと思いました。