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森川ジョージ先生に絡んでた新橋九段さんが「自分は表現の規制に反対している」と思っているらしいので、彼が何考えてるのか理解しようと努力してみた

https://togetter.com/li/1819059
のまとめで、森川ジョージ先生に絡んで以下のように発言していた人がいます。

・「自民党支持は政治的発言じゃない」のサンプルがまた1つ。
表現の自由を守ると称する人物が正反対の党から出ることを批判しないのは、実質支持してるようなもんでしょ
・裏を返せば、自民党を支持している以外にあんな愚行を批判しない理由がない。

とにかく赤松さんが自民党から出馬するということが絶対許せないらしく
それを批判しないというだけで森川ジョージの発言を叩いて黙らせようとする行為を見れば「こいつは表現規制がやりたくて仕方がないんだな」と思われた人がいるかもしれません。



togetter.com
おかわりが来てて草www 






でも、違うんです。



新橋九段さんのセルフイメージは「我こそが表現の自由を守る尊い使命を持った人間」なのです。(冗談抜きのマジです)



新橋九段さんの考えを理解するために動画を見てみたところ、どうやら彼の理路はこんな感じっぽいです


彼は以下のような動画を投稿しています。

www.youtube.com


1:自民党表現規制を推し進めようとしている悪い奴らである。

2:山田太郎自民党に入って表現の規制に反対するどころか表現規制に与している。つまりわるいやつらの味方である

3:山田太郎を叩いている私こそが表現規制に抗っている。つまり私が表現の自由の守護者で正義の味方だ。

4:表現の自由戦士と呼ばれる奴らは山田太郎自民党を支持しているから表現の自由の敵だ。

5:赤松健も「どうせ」山田太郎と同じだ。自民党に入ろうとする人間はすべて表現の自由の敵だ。

6:赤松健自民党に入ろうとするやつを止めない人間も表現の自由の敵だ。

7:じゃあどうする? そうだね、粛清だね!

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表現の自由のためには粛清が必要なのだ……萌えオタクの死は必要な犠牲なのだ……

というわけで、どうやら新橋九段さんは

「健康のためなら死んでもいい」と同じような感じで「表現の自由を守るためには、表現の自由の敵の口をふさぎ殺さなければいけない」という状態になってしまったようです。



私が悪意のある曲解や脚色していると思われたのであれば、ぜひ上の動画を見て新橋九段さんの言ってる内容を確認してください。そのうえで「ここがこういう風に違う」とご指摘いただいて納得すれば謝罪の上訂正します。




彼の主張の論拠1:自民党改憲草案第12条

http://tcoj.blog.fc2.com/blog-entry-12.html

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。
又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。
国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。

自民党は公の秩序を理由に国民の自由を縛ろうとしている!というわけですね。 
この改憲草案12条は私も問題ありと思っていますので、大反対です。
なので、自民党が「表現の自由」はさておき「国民の統治」に積極的であるというのはわかります。




彼の主張の論拠2:自民党改憲草案第98条(緊急事態条項)

http://tcoj.blog.fc2.com/blog-entry-98.html

こちらについてはコロナの時に賛否が分かれた部分です。

私はこれについては別に反対ではありません。

百日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするときは、百日を超えるごとに、事前に国会の承認を得なければならない。

のように、絶対反対とするのではなくどちらかというと発動条件と発動した際の権限の具体化、それから日数などの制限などを論じるべきだと思います。
菅さんの対応がヌルいと批判しつつも、緊急事態条項には絶対反対というのではよくわかりません。


リベラルがお手本としている欧米ですら、緊急事態条項がある国は多いです。そのためこの条例が通ればすぐさま独裁国家になるわけではありません。
ただし、日本は野党の力が弱すぎるため、「この条例で無茶をやったらすぐに政権を失う」ということがないため、危惧を覚える気持ちもわかります。

なので、ここまでであれば新橋九段さんの言ってることがわからんこともないのです。



山田太郎表現の自由の敵だと批判する根拠

新橋九段さんの主張は、ここからがダメです。

めちゃくちゃ根拠が薄いです。

「内側から変えていくと言ったのに1年見てたけど成果が上がらなかった」
「あいちトリエンナーレの際に、何もしなかった」「平和の像はプロパガンダだと批判した」
統一教会のイベントに参加していた」(立憲民主党議員も参加してました)

blog.livedoor.jp
blog.livedoor.jp


ちなみに、山田太郎氏が発現したのは以下の発言です。

「少女像について、そういう展示をすることで公的なものがそういう立場を認めているととられかねない」という趣旨の発言をしています

これは、宇崎ちゃん批判やらトジョウリンカ批判と同じ理路です。

新橋九段氏が宇崎ちゃん批判やトジョウリンカを擁護しているならともかく、そっちは同じ理路でオタクを攻撃しておいて、
山田太郎を批判するときだけはテノヒラクルーするのはあんまり説得力がありません。



とはいえ、私は「山田太郎氏が自民党という政治グループの中で、あいちトリエンナーレを守れなかった・守ろうとしなかった」ことに対する批判自体はありだと思います。

まぁこのあたりから、「山田太郎はマンガとかオタク向けのコンテンツしか守らないんだろ!」みたいな方向に飛躍するのはバカげてると思いますけどね。

なぜかというと、山田太郎さんは「この表現は好きではない」としつつも「表現の自由」をちゃんと主張しているからです。

akaai-book.blog.jp

山田太郎はあいちトリエンナーレに対して擁護するために力を発揮しなかった」は確かに正だと思います。一方で「山田太郎はあいちトリエンナーレを積極的に攻撃した」とか「山田太郎はあいちトリエンナーレ表現の自由を主張しなかった」は明確に嘘です。山田太郎を攻撃している人たち自身がその証拠を残しているわけだから

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ところが山田太郎氏を絶対許さないという人の思考回路だとこうなる

「積極的指示以外はすべて敵」「フェミニストでないものはすべてセクシストである」いう思想です。

これは、はあちゅうさんのmetooの時のヨッピーさんと同じ失敗ですね。
www.tyoshiki.com

石川優実さんもそうでしたし、自分を絶対的な正義と勘違いしている活動家あるあるなんですが、「全面的肯定以外を認めない」という誤りをすぐ犯す。バランス感覚にすぐれたヨッピーさんですらその罠にはまったことを考えると、思慮の浅い新橋九段さんたちがその罠から逃れることはまあ難しかったのでしょう。




山田太郎のふがいなさを責めるのはわかるが、そこから「山田太郎を支持するオタクをさげすむ」ってのは「坊主にくければ袈裟まで憎い」が生きすぎではないか?


新橋九段さんの動画では、いきなり山田太郎の支持者は悪いオタクの典型という極論から始まり

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山田太郎支持者と「迷惑行為をするオタク」が同一だと根拠なく決めつけたり
自分へのアンチはすべて山田太郎支持者だと根拠なくいってみたり
全然関係ないコミケ参加者数を持ち出したりと根拠なくいってみたり
とにかく薄っぺらいネガキャンをやっています。


レベルの低いネガティブキャンペーンをやっているということは、その程度しか批判する根拠がないんでしょうね。



仮に悪いオタクがいたとして、新橋九段さんがいいオタクである証明は誰がやるのか?

そして、とりあえず山田太郎が悪だ!山田太郎を支持する奴は悪いオタクだ!

と叫び散らした後で「そこで、我々の出番です」といきなり話をつなげるのですが

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話が飛躍しすぎていてまったくついていけません。


んで、話を聞いてみると、「我々はこういう理念を掲げているから正しいのだ」いうことらしいです。

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理念は立派だが、その理念の結果は……

実際には新橋九段さんは数々の暴言を吐いてTwitterを何度も凍結されています。

また、今回のように森川ジョージ先生に嫌がらせのような絡み方をしており、オタク以前に人間としてまともではないところをはっきりと見せてしまっています。

どのあたりが「まっとうなオタク」なんでしょうか。

新橋九段さんは社会にまっとうなオタクを取り戻す前に、まず自分が「まっとうなオタク」というか「最低限他人とまともなコミュニケーションが取れる人間」になることが先なのではないでしょうか?


参加者でない人に連合の義務を課そうとするあたり、新橋九段さんは自他の区別がついていないのではないか?

参加者の考え方を縛るようなこともしていません。
参加者の義務は、人権をないがしろにする政治家を応援するな、くらいです

好き好んで連合に参加する人を止めようとは思いませんが、別に連合の参加者でもなんでもない森川ジョージ先生に対してその義務を押し付けようとするのマジでやばいな……。


なぜ「山田太郎を集中して攻撃しようとするのか」については全く理由がなかった

本気で疑問なんだけどさ。

普通に考えたら「山田太郎は期待してたほど表現の自由には貢献してないかもしれないけれど、それでも他の議員よりはまし」だと思うんだよね?


表現の自由を応援したいのであれば、山田太郎を攻撃するのって普通に知恵が足りてなくない?


山田太郎よりも、山田太郎の周りにいるもっと古い考えの議員を批判した方がよくね?


山田太郎を無能呼ばわりするほど山田太郎より優秀な新橋九段さんは、自民党の誰それがどういう考え方で、どういう問題があるからまず順番にこいつらから攻略していくべきってならない?


フェミニストが強者男性に立ち向かわずに弱者男性叩きに邁進してるのと同じで、「叩きやすいところを叩く」「叩いたら目立てるから叩く」っていうあさましい狙いがスケスケで見てて痛々しいんですが。


それとも、無能だから山田太郎を追いかけるだけで手いっぱいなのかな?その程度でなんで山田太郎を無能だと攻撃できるのかな? ダニング・クルーガー効果かな?



結論

それなりに根拠があるのかなと思ってまじめに動画も見て、記事も読んでみましたが


新橋九段さんの山田太郎赤松健バッシングは、視野の狭い人たちが「自民党に賛成する人間はみんな表現の自由の敵」くらいの薄っぺらい根拠でふきあがってるだけだった。


まあそんなことだと思ってましたが。



思った以上に根拠が薄っぺらくてがっかりした。



せめてもうちょっとくらい「おっそうだな」って思わせてくれる何かがあるのかと思ってた。



よくこんだけの薄弱な根拠で、これだけ山田太郎への憎悪を維持できるなと逆に感心する。

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