なろうマンガ・B級マンガなどの感想

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「ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント」 魔法科高校の劣等生を異世界転生もの風にゆるふわに味付けしたもの

4巻まで読みました。

うーん。なんかもっと教育に特化した話をしてくれるのかと思ったら普通に俺TUEEEものの作品だったのでとても残念。

というか「さすおに」型の俺TUEEE作品

主人公はすごい能力がある人間だけど「無属性能力者」というその世界では評価されない能力持ちでありそれゆえに学校の中では冷遇をされる。

でも身内にはさすおにされ、学園でも学園長などの実力者たちはみんな彼の能力を知っているので自分をバカにしてる人間をコケにして優越感を得るというタイプの作品。

※なお、私は「劣等生」については、さすおに部分は気持ち悪いと思うけど、その部分を除いた設定やストーリーは普通に面白いと思ってます。


魔法科高校の劣等生の系譜は…

この能力が高いのに、評価システムのせいで一見不遇をかこってる俺TUEEEEものについては「魔法科高校の劣等生」以降も「落第騎士」や「アスタリスク」、「最弱無敗」などが続いた。(後継作品はインフィニットストラスの影響もあって過剰にエロ要素がテンプレ的に強調されていますが…)


しかし、このころの作品の主人公は割と古風な印象を受ける。「評価はされてないけど向上心が強く、やがて認められて大きなことを成し遂げる」ということで、スタート地点こそ順調ではないもののそのあとは結局王道のボーイミーツガール&ビルドゥングスロマンに接続するというものだった。

なろうでも、(私は好きじゃないけど)「LV999の村人」なんかはそういう作品だ。「ナイツアンドマジック」は普通に面白いのでおススメ。

LV999の村人 (5) (角川コミックス・エース)

LV999の村人 (5) (角川コミックス・エース)

ノブレスオブリージュを放棄して身内中心の生活へ→快適だが物語の駆動要素が弱くこじんまりしたストーリーに

しかし、最近なろうで人気の作品は接続するストーリーが根本的に異なる。「じつは高い能力は」は同じだが能力の使いどころに大きく変化がある。より成長したいとかより大きなことを成し遂げたいみたいなストーリーはあんまりない。

・自分は高い能力を持つことによるノブリスオブリージュやしがらみからは解放され、身内だけをひいきして、身内で楽しく気ままに生きる

という形に接続されることが結構多い。

「パーティー追放もの」と合わせて非常に「すごく優秀になりたい。でも自分の優れた能力に伴う義務は果たしたくない。自分の周りの親しい人間のためだけ使いたい」という気持ちが素直に出ていて、おそらく一番気持ちいい落としどころを探ったらこうなったという形なんでしょうね。

「ワールドティーチャー」は身内を育てて見守る、ところが独自性かな?

というテンプレの流れを見たときにこの作品の独自性って何だろう……


①この作品の主人公は諜報機関のエージェントだったという設定がある。
(ちなみにこっちの設定はほぼ忘れ去られているのか、序盤に一回ゴブリンとの戦闘で活用された態度で、私が読んだ範囲まででは全く活用されていない。せいぜい人を殺す時に躊躇がないくらいか。むしろケーキつくりの才能のほうがよほど重要。)



②この作品の主人公は自分自身にあんまり目的がないので、育ての親から託された獣人の姉弟を連れて学園に入学し、この二人が自分以外の人間と人間の縁を持てるように尽力することを当初の目的としている。
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んで、だんだん能力が知られてくると、学校の中でほかの生徒を弟子にとるようになってくる。

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そのあといろいろイベントが起きるけど「ろくでなし魔術講師」の劣化版みたいになってる。「賢者の孫」もこの作品と比べたら大分ましに見える。


全体の感想としてはダメ

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 4 (ガルドコミックス)

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 4 (ガルドコミックス)


原作が微妙なのもあるけど、コミカライズ担当の人がかなり下手。
絵はものすごくかわいくて好みなんだけど、マンガで状況を説明するのができてない。たぶんイラストレーターさんなんじゃないかと思う。


この作品の代わりと言っては何ですが、「リーングラードの学び舎」という作品があるのでこちらをおススメしておきます。
https://ncode.syosetu.com/n7826bd/

丁寧に描きすぎていてコミカライズやメディア化には向いてませんがこちらは非常に出来が良くて面白い作品です。

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