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「オプション売買入門の入門」その①  売買戦略を考える前に最低限理解しておきたいこと

相場を張るという考えでオプションはやらないほうが良い

オプション売買戦略は「相場を張る」ものではなく、「リスク管理」を行うことが重点になる。
もちろん値動きを読むことも大事だけれど、思惑通りに相場が動いてもなかなか利益にならない場合が出てくる。
原資産そのものではなく「タイムディケイ」「ボラティリティ」が値動きを決めるから。

あくまでオプションの利点は「優位性のある売買ポジションが取れること」にある。
その性質を理解して値動きとは別の観点からポジションを考える必要がある。



オプションは、売りと買いで質的に大きく異なる

「オプション買い」の勝率は低いがリターンは大きい  →「博打的、ホームラン狙い」あるいは「かけすて保険」としての使い方になる

「オプション売り」は勝率が非常に高いがリターンは小さい →「リスク管理によって堅実に利益を狙う」使い方になる。

片方だけでは弱いので、組み合わせて使うことで優位性のあるポジを作っていくのが目的となる。




オプションはとにかく建てるときに計画票を作っておく

どこで損切りするか、どこで利食いするか、どのようにポジションを変更していくのかまで考えておく。




最も重要なボラティリティの性質について理解する

まず①~⑥までは当たり前のことなのでそこまで気にしなくてよい。

①相場の変動と同様、トレンドや一定のレンジを形成する。(レンジの幅、特に底については十分把握しておく)
②銘柄や市場によってボラティリティにも周期性がある(商品系の場合だから今は考えなくてよい)
③もちろん市場によってボラティリティは異なるから、自分の商品のレンジはよく把握しておく必要あり
限月によってボラティリティが異なるのは当たり前
⑤権利行使価格によってもボラティリティが異なってくる。(スキュー=歪み)という。
⑥ザラ場中にも大きく変動することはある


⑦コールとプットのボラティリティは異なる
 特に日経平均など株価平均指数では、プットのボラティリティがコールに対して高めであることが多い
 これは機関投資家リスクヘッジの目的でプットを大量に購入しているから。

ボラティリティは、上向きには急激な動きをすることがあるが、低下するときは緩やか
=ボラはすぐに元に戻らないので底打ちも遅い

=日経の価格が急激に動いた後落ち着いたり元に戻って落ち着いても、
 ボラの低下はすぐには追いつかないので、すぐにリバ取りにいかないように!




ボラティリティは指標として使うわけではない。ボラそのものは相場の動きを読む指標としては使いにくい

使うとしても、

①レンジ下限=極小のボラティリティにとどまっているときは、確率的にそこから相場が上向く可能性が高い

②中央値におとなしくとどまっていることは少なく、極大か極小のどちらかにぶれやすいと理解しておく

この2点、くらいにしか使えない。




売買の基本中の基本は、ボラが高いときに売り、ボラが極小のときに買い。

ただし、単に低いからといって買うのはNG。ボラがずっと低いままということは普通にある。

ボラが高いときに買うと損をしがち。
例えばコールを買ってから先物の価格が上がっても、ボラの低下がそれを上回ってオプション価格は崩れたりする。
これは「ボラティリティ・インプロージョン」と呼ばれてる(とくに覚える必要はなし)

大事なのは、原資産価格だけを見ないようにするということ。



まとめ

①オプション売買は、C買い、C売り、P買い、P売りの4つの方法がある。


②オプションの買いと売りは全く戦略が異なる。


③4つの売買それぞれの性質&オプションの価格決定の要となるボラティリティの性質を理解する必要がある。
 これによって、原資産価格の値動きを追いかけることとは半分独立したトレードであることが認識できる。 


④以上の性質を踏まえると、オプションは複数のポジションを合成して「オプションだけの優位性」を生み出すことができる。

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