ひとつ前の企業分析にやたらと時間がかかってしまったので今回は短時間で効率よく情報収集を目指しました。だいたいこれで40分。逆にちょっと足りないところがあると思うので補足していただければ嬉しいです。
事業◎
社会保険労務士事務所、労働保険事務組合向けに申請手続き代行のASPサービス提供がメイン。
人事給与システムも開始し、大企業向けの開拓も始めている。ワークスアプリケーションズみたいにERPまで手を伸ばすつもりなのかな?
マイナンバーは御存知の通り電子申請が可能でこれを一括で請け負いますよというサービスを提供しており、これで特需が発生している様子。おそらく「エフアンドエム」と並んでマイナンバー需要における恩恵が最も具体的な会社です。大化けはしないが確実に仕事が増える。
今年が特需としても、今後も社員が入社する限りこの手続は必要になると思います。
財務◎ 非常に健全
上場による流動資産の増加もあって非常に健全。
キャッシュフロー計算書を見ると営業CF↓にもかかわらず投資CF↑↑となっておりこれ自体は好ましいことではないが、納得いく理由があるので問題なし。来年はきちんと営業CF↑になるはず。後述する社長が株を売却した件についても、株価の急激すぎる高騰と本社移転費用にかかるものであり一過性のものであると考えれば以降は問題ないと思われる。
3月に上場したばかりではあるが経常利益率の高さもあってか、すでに1株あたり50円の配当を実施している。将来的に昇格を目指しているのかな?
業績◎ 非常に好調。二期連続上方修正。経常利益は前年度比の1.7倍の見込み
上で述べたとおり現在はとても業績が良いです。
しかも上方修正の仕方を見ると、計画を保守的に見積もって上乗せしていく姿勢であるように思います。決算説明会の資料も親切で会社の姿勢には好感が持てます。
先述の理由で4Qが最も業績がよいと思います。3Qはあまり期待し過ぎないほうが良い。それでも前年度を上回る期待は非常に高いでしょう。
株主構成○ 浮動株は6000~7000単元
時価総額は54億。株式発行数は265万。
株主構成は下記の通り。
三宅登 84(32.0)
自社従業員持株会 23 (8.9)
※野村證券 9 (4.3)
日本証券金融 8 (3.2)
朝倉嘉嗣 7 (2.8)
中村一三 7 (2.6)
SBI証券 6 (2.4)
(株)日本自動調節器製作所 5 (1.8)
宮本妙子 4 (1.8)
日本トラスティ信託口 4 (1.7)
ノムラノミニーズ・オムニバスマージンキャッシュPB 4 (1.6)
最近の株価変動としては社長と野村證券が処分している。
http://www.stpedia-ma.com/taiho/index.php?cmd=search&cpname=3910&x=0&y=0
※野村證券は
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS97180/92c87421/d804/4868/9abd/3b923e85c582/S1006BKK.pdf
によると9月に大量保有報告を出し、その後1%ほど売却していますね。
おそらく社長が大量に株を売却して価格を下げている間にも売却していないのでまだ保有するつもりだと思われます。
野村やSBI証券を特定株とするのであれば浮動株は25%程度
SBI証券や野村、信託などは特定株主として信用出来ないため浮動株として認識すると33%。
また、外国人投資家比率が2.7%あるのもリスクオフが進むとマイナスになる可能性ありです。
12月22日に売却が完了し、ここからは大きな売却はないと思いたい。少なくとも社長は売らないつもりとのこと。
チャート・需給は△ 目標株価は2500円。そこで枚数減らして3500くらいまで行ってくれたらいいな
IPOの後、マイナンバーのテーマ性にのって暴騰しましたが
テーマが一巡したこと及び社長の株売却によって3分の1以下まで落ちています。
私はIPOからすぐに社長が株を売る企業は大嫌いなのですが、
この会社については社長が事前に何度かそれを匂わせる発言をして警告を促していたり
売却したものを会社の事業に使うことを明記しておりg○miとかとは違うと考えています。
結構上の方でシコりを作っている状態かなと思います。高値掴みの信用買い残り29万は決して少なくない。暴落時には極めて弱いと思われます。
業績はよいし、マイナンバー特需自体は継続しているため現在の株価であれば買っても良いと思う。上昇トレンドに乗れば2500あたりまでは軽いと思います。
ただし買い方は注意が必要で、暴落には気をつける必要あり。1700割ったらまた下落トレンドに戻ってしまう可能性があるので逃げたほうが良いと思います
ULSもよろしく。目標株価1500円。
・エムケイシステムは前年度比1.7倍の伸びで 現在PER25。
目標価格である2500であればPER33程度です。十分可能だと思います。
・エムアンドエムは前年度比1.25倍の経常利益で現在PER18程度。
・ULSは会社予想こそ低いもののおそらく前年度比1.2倍程度が期待されます。これでPER16程度。
PERが低い=評価が低い銘柄は、低評価を受けるだけの理由があるとはいいますが、
私はULSに関しては過小評価であると考えています。
最近までは下落トレンドがずっと続いておりついにPER11のラインまで売り込まれましたが
ようやく下げ止まり、トレンド反転の兆しを見せています。
明確に切り返したのであれば、1500円あたりまでは買いであると判断しています。