食品化学のニッピ。
ここはとにかく土地資産が莫大なのに、対してそれをあまり有効活用できているとは言い難いイメージがある企業です。
一時期千住大橋再開発で含み益銘柄として注目したことがあるんですが結果としてはそのあと下げ続けてます。
その他事業 | 株式会社ニッピ これね。
赤字企業でもないのにPBRは0.4と安いです。
現在時価総額100億ですが、なんと保有する土地の評価額だけで200億以上!PBR
が、どうしても本業がそれほどでもない。大きな成長力がなく利益率が高いわけでもないので
(売上420億に対して営業利益は20億あればいいほう。これでPER9の株価。
同業の扶桑科学は売上350億に対して営業利益58億。 これでPER16の株価。)
どっちに投資したいかと言われれば扶桑科学ですよね。しかもこの業界では扶桑化学ですら割高と言われる始末。
資産が値上がりしてくれないとここから上を目指すのが難しいんですよね。
資産絡み
最近になって土地再開発にも関わっていますが売上は事業の1%未満の3.5億。
再開発を進めている東京都足立区及び大阪市浪速区の土地で賃貸事業を展開しております。東京地区では開発の進捗に伴い、固定資産税などが増加しております。この結果、売上高は、344百万円(同1.0%減)、営業利益は、252百万円(同4.0%減)となりました
ということで、社有の土地の再開発による含み益を期待していたら、意外にもたったの3億円程度の含み益?
ここ数年のIRのB/Sを見返してみても土地評価額は取得価格のまま据え置き担っているため保有する土地の評価額が変わりません。
(会計方式が変わったら思いっきり上がるかおもいっきり下がるかどちらなんでしょうかね……)
建物に関しても「建設仮勘定 2,139 → 3,539」が増加している程度で、逆に言うとこの程度のインパクトしか無い。
建設仮勘定ってなんだろう? | 最速簿記ブログ
この勘定項目はB/S的には資産となるため全く問題ないんですが、P/LやC/F的にはマイナスに働くので早く完成してほしい……。
が完成してくると収益としてはかなり大きい物になると期待されていますので、ここがポイントになりますね。よーするに「土地」だと簿価変わらんけど、建築して建物所有になった瞬間に資産額が跳ね上がるという目論見です。
新工場建築して設備増強や、土地開発の貢献はそれほど大きくない。IPSもまだまだ市場小さい
今年に入ってエクイティーファイナンスをして
・コラーゲンケーシングの設備増強。
・IPS細胞培養足場材の研究も実施
してる。
ただ、売上の比重を考えると
業種 | 比率 | 調子 |
---|---|---|
①コラーゲン・ケーシング事業 | 20% | 苦戦。売上増利益減 |
②ゼラチン関連事業 | 15% | 絶好調 |
③化粧品関連事業 | 10% | 苦戦。売上増利益減 |
④皮革関連事業 | 25% | 苦戦。売上増利益減 |
⑤賃貸・不動産事業 | 1% | 好調 |
⑥食品その他事業 | 25% | 好調 |
IPS関連は現在⑥に含まれており、実際には2%程度かと思われる。
つまり今期2Qまで業績が良かったとはいえ、3Q以降減益の可能性は大です。今食品化学の中で需要が有るのはあくまでゼラチンの部門と食品部門であり故に、ゼラチンに特化している「新田ゼラチン」が期待された、と。・・・まぁここはここで思いっきり下方修正出しそうなんでダメですが。