先物手口とマンガの感想

先物メインですが、マンガ感想の方もよかったらどうぞ

マイネット

この会社、ものすごく単純に言えば
「よその会社でやってて運営がうまくいってない赤字ソシャゲーを買収して、自社でRIZAPすることで利益を出す」っていうビジネスでした。

会社の決算説明資料にあるこの図がすごくわかりやすいと思います。

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https://pdf.irpocket.com/C3928/hUeO/FxfB/DcP8.pdf

このサービスを、この会社では「RIZAP」ではなく「PARADE」という名前を付けていますが、要するにRIZAPです(ひどい)
mynet.co.jp


コケたソシャゲーを立て直すってそんなことできるの?

コケたソシャゲーというのは悲惨です。

www.nicovideo.jp

投下したお金が回収できないと損失確定ですが、かといって撤退せず続けても赤字垂れ流し続けます。ブロガーやYoutuberとは違うのだよ。

特に昨今はコンテンツのリッチ化にともない運営コストがどんどんあがっているため、とにかくダメだと思ったタイトルはすぐにでも撤退しないと一撃で会社が死ぬことも多々あります。そもそもソシャゲー会社はたいていの場合、VCから金つまんでますから自分で続けたいと思ってもVCに激詰めされて、はやくクローズしろとプレッシャーをかけられます。


そんな中、このマイネットという会社が二束三文とはいえ、サービスを引き取ってくれるのだから会社としては喜んでぶん投げますよね。
RIZAPというよりドン・キホーテかな?


なんとなくイメージできますよね?



※なお、この会社は、自社のやってることをいちいちわかりにくく表現する天才でしてこんな資料もあります。何が言いたいんだ

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お前は何を言っているんだ
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大丈夫!マイネットはグロス(売り上げ)アップとコストダウンのエキスパートだから!

でも、いくら二束三文で買収したからといって、赤字垂れ流しまくりのタイトルを引き継いで大丈夫なの……?って思われるでしょう。

これに対しては、大丈夫!マイネットはグロス(売り上げ)アップとコストダウンのエキスパートだから!というのが触れ込みでした。
特に、コストダウンの仕組みにRPAを有効活用するから、運営コストを大幅に下げて何とかする、というわけですね。

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R・P・A!R・P・A!
うん、インドコンビニでやらかした「インパクト(メディアフラッグ)」も、似たようなこと言って業績不振の会社買収して立て直すという触れ込みだったけど見事に経営失敗してたよね……

さて、そうやってマイネットによってRIZ・・・PARADEされたゲームタイトルがこちら(どん!)

mynet.co.jp
意外とまともなゲームラインナップだけど、あえてやりたいかといわれるとちょっと……。


さて、みなさん……この取り組みうまくいってると思いますか?それともダメだと思いますか?

ちょっと考えてみてください。












直近2年間は、「チャレンジ」しすぎて大失敗!

夢のストックビジネスとして期待されていて実際2年前は業績もよかったんですよ。

なのに、ふたを開けてみれば二年連続大・赤・字!

なんと二年間で自己資本比率の50%以上を毀損するという大惨事に。

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株価はピークの8分の1まで減少してしまいました……


https://pdf.irpocket.com/C3928/hUeO/FxfB/DcP8.pdf

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こんな赤裸々に「やることなすこと全部失敗しました!」って書いてる決算説明書ひさびさに見たよ!
三者委員会の報告書じゃないんだからさ。

それでいて、貸借対照表で、2019年度を左に書くというプチ姑息な真似をしてて爆笑。
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でも、やり方がまずかったわけじゃなくて、ちょっと「チャレンジ」しすぎちゃったのが良くなかった

ちなみに、ゲームタイトルごとに見ると、決して運営が失敗したというわけではないです。

それなりに売り上げも回復させたり、ゲームの需要を伸ばしたり、ちゃんとエンディングまで作って穏便に終わらせたりしてる。

実際、既存タイトルの運営に特化したものはきっちり黒字でした。
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あくまでも、欲張ってグローバルチャレンジとか再設計チャレンジやったやつがーって感じに見えます。
(「都合が悪いタイトルは全部減損扱いにしてなかったことにしてる」けどね)

どうしてもRIZAP的なビジネスをやっていると、自分たちの事業立て直しに自信を持ちすぎて、
自分のキャパシティを越えた買収を行って大やけどをしてしまいがちになるようです。

というわけで、経営者はめっちゃくちゃ反省して8月14日に事業構造の完全転換を行うことになりました

https://pdf.irpocket.com/C3928/hUeO/w7ud/mpDB.pdf

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見ての通り、基本に忠実に立ち返ってますね。

実際、見込みはあるけど赤字垂れ流してるサービスを立て直すというやり方自体が間違ってるわけじゃない。
RIZAPみたいに高値で買って負の暖簾をつけてるわけでもなくちゃんと安く買ってるしね。

ただ、運営やってるうちに「自分で再設計して売れるゲームを自分で作ってやる」なんていう身の程を越えたチャレンジをしたのが良くなかっただけ。

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なんかまた5Gゲームとかにちょっとふらふら言ってるのが気になるけど、ひとまず赤字出尽くしたら、業績は立て直し始めるんじゃないかとは思います。



というわけで、この銘柄は日経平均の暴落が来た後にしっかり拾っていきたいと思います。 次の決算が11月15日なので、そのあたり気を付けて。

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