このまとめに関して、最近すげえなこの設定って思ったのが「異世界おじさん」
2巻までの異世界おじさん
最初の頃はtwitterとかPixiv発祥であるため割とインパクト重視であんまり深い設定とか要らなかったと思う。
あくまでもセガの話と、おじさんの異世界にいたヒロインのフラグへし折りまくる話がメインだった。
セガハードへの思いとあり得たかもしれないヒロインとの関係、どちらも永遠に失われた可能性についての話なので、なにやら哀愁まみれで「おじさん!もう休んで!」という気持ちになる。
でも、悲惨な現実や甘酸っぱい経験に対しておじさんは感覚がずれているので、ひたすらアンジャッシュ的なコミュニケーションのすれ違いばかりが発生する。その様子が、シュールな絵柄とかみ合って面白く、ついついクスッとしてしまう。
しかもそういう結構エモいネタを出しつつ、最後にセガのゲームについて熱く語って煙に巻かれたような気分になりつつオチがつくのだが、なにやら消化しきれない複雑な気持ちになるため、ついつい言及したくなる。
こんな感じで、気軽に読めるし言及したくなるネタもあるしでSNS時代に向いてる、そんな作りだった。
なので、「異世界の仕組み」とか「異世界でのおじさんの活躍」については刺身のツマ的なおまけ的なもんだと思ってたんですが、徐々に設定が作りこまれていっててそっち方向でも面白くなってきた。
いつから考えてたんだろう。最初からだったとしたらすごいなー。
- 作者: 殆ど死んでいる
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異世界おじさんの「異世界転移ボーナス」はまさかの「翻訳」能力。ここから努力とチートの組み合わせがとってもいい感じ
おじさんの謎の強さの理由は。
自覚なしに得た翻訳スキルと、容赦なく牙をむく異世界の過酷な環境によるものだった。
これによって、異世界の人間とだけ会話ができるだけでなく
「精霊」と会話して魔法を使えることができた、って設定はなかなか見かけないやつだ。
精霊魔法はレベルと関係がなくいきなり超強いものが使えたりするため
そのおかげで何とかなってるんだけど、本人あまりその自覚がない。
どちらかというと「自分のセガへの愛」によって苦境を乗り越えてると思ってる。
そのあたりのギャップも面白いよね。
でも実際、この作品の場合「ゲーム脳」だからこそ
恐ろしいモンスターにも勝利できたし、過酷な環境に耐えられたってのはかなりあると思う。