光る海、謳う珊瑚、今もあなたに、こいをしている。
今までその価値を聞いてくる人はいたけれど、
なぜ光るか、なんて聞く人はいなかったわ。
だいたい、なぜなんて考えたこともなかった
物語を紡ぐとはどういうことかについて
「祖母からの口伝を書き起こす」という作業を通じて考えていく。
子供のころからおばあちゃんの話には疑問があった。
わたしから見ればこのおとぎ話はひどい物語だ。
尽くした末に捨てられたのに、どうして彼女はあんなにも幸福だったのか。
裏切られても構わない献身が愛だというのなら。
わたしはやっぱりそういうものとはそりが合わないと思う。「私は悲劇として書いたつもりなんだけど。」
「彼女の主観はあなたの主観です。あなたたちはそういう生き物だ。
母方の記憶を自分のものとして受け継いでいます。
ですからどんなに反感を持っていてもこの物語の根本からは逸脱できない。
あなたがどう思おうと、あなたの遺伝子には原初の気持ちが刻まれているのです。」
二巻 機械的にデザインされて生きる意欲もないのに死ぬこともできない人間たち
お話に出てきた男が実際はどういう人間で何を考えていたのかがわかる。
「ディスレクシア」耳バージョン。音に頼る情報を、情報としてしか理解できない男の話
私は、だれを、なにを殺したわけではない。
ただ自分と人間を見捨てただけだ。
アルクェイドよりずっと「装置」としての側面が強調されている
声明は増え続けなければならない。
それをすますまで、死が恐ろしくてしかたない。
しかし子供さえ育ててしまえば死の幻想から多少は解放される。
彼女は永遠の命を捨ててでも彼と話をしたいと願った
しかし、王子さまは言葉を理解することができなかったのである
何より、王子は人が嫌いだった。
彼女が人に近づけば近づくほど、星は彼女を見放すのだ。
彼女がひとに焦がれれば焦がれるほど、私は熱を失うのだ。
ああ、それでも
あの美しい石が、生命であることを望むのなら
それをかなえてやらねばならない。
王子さまは最後まで彼女の気持ちを理解しなかった。
できなかったのではなくてしなかった。
もともと私の人類愛は故障している。
だからこそこんな世界にやってきた。
だからこそ、こうやって失うときにしか、心のありかに気づかなかった。
罰のように思い出す、私はそういう人間だったのだと。
最後の最後で「愛」はダメでも「恋」を知る
人間がいやで、何もかもを見限って、月に上ってきたのです。
そんな私が、人を愛するわけにはいきません。
多くの人々と同じ、弱く身勝手な人でなし。
そんな私(機械)に、他人をおもいやる機能はない。
幸福の意味など考えずに
ただあなたには穏やかであってほしいと身勝手にも願ったのだ。
私はいまだかつてないほど人間的だ。
そうか、恋を知るために私は月に上ったらしい。
言葉が通じなかったゆえにすれ違った二人だけれど、それでも彼女は幸せそうだった。
最後まで分かり合えることは、意思を伝えあうことはなかった。
一方通行の恋路、ひとりよがりの決断。
でも、互いの幸福だけを祈っていた。
それで残るものがあることを、彼と彼女は信じていなかっただろうけれど触れ合えずとも、命は遠い空のかなたに。
なんて、幸せな人たちだろう
子孫の一姫様は・・・
たとえカタコトでも、私たちは話し合うことができるのだ。
あなたは誠実なのです。
確かな証がないと、人を思いやることさえ欺瞞だと感じてしまう。
それはあなたが、自分より相手の人生をよく考えている結果でしょう。
ななたの愛は、とても人間的なのですね
もう人間的、の意味が大分私たちと違うのでややこしいいなw
ちゃんと次の約束をして別れる。