マンガ喫茶でまとめて読みたいようなマンガを紹介するブログ

オタクとしての生存報告用。ブログで他の人向けに感想書くのはつかれるので、自分用のメモです

「ブラックジャックによろしく 精神科医編4」

最後はおまけ。これで終わり。


作品中で批判されていた医療観察法は、結局宅麻守の影響によって成立することになった。
www.mhlw.go.jp


ジョルノ?

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表現とは誰かに何かを伝えるためにありますつまりどんなに伝えたいことがあっても誰も読まない記事は表現ではありませんですがどんなに多くの人に読まれてもそこに伝えたいことがなければそれも表現ではありません読者の興味を引くことだけが全てですか他社との競争に勝つことだけが全てですか ジョンレノンは確か銃で撃たれて死んだんですよね文章を書くというのは極論すればそういうことだ我々はそれを読んで怒った人間に殺されても仕方がない仕事をしているのだ殺される覚悟がないのなら舞台になって上がらなければいい


連載部分

覚悟を決めた退院からたった11日でけんじさんは自殺へと追い込まれた病院の外に出た短い時間の間に何があったのかは定かではないんだかけんじさんのケースには精神病に対する偏見マスコミの害悪精神医療の問題が潜んでいるこれから7回にわたって様々な角度から今回の事件を検証したい


統合失調症とは国語や人種に関係なくおよそ100人に1人がかかる精神病だ原因については脳の伝達物質の異常とも言われているがはっきりとは分かっていない。
精神科医の多くはこの病気用事がの保てなくなる病気と表現する。それは言い換えれば自分とそうではないものの区別が曖昧になる病気である。
私たちは自分の手が自分の一部であり目の前のテレビが自分ではないことを知っている。
例えるならば私たちの自分とそうでないものは見えない膜のようなもので隔てられている。
しかしこの病にかかるとその見えないまくに穴が開いてしまうのだ。

膜に穴が開いて自分が外へ漏れだしてしまうと、周りにあるすべてのものに自分が感じられる。
そして全ての自分以外のものが暴力的には膜の中へ侵入してくるようになるのだ。
テレビから聞こえてくる笑い声が自分を嘲笑っているような気がする、エアコンのかすかな作動音がひそひそと自分の噂話をしている声に聞こえる。

何かを考えようとしても考えはまとまらないうちに自分の外へ流れ出してしまう。
何かを話そうとしても考えが抜き取られてうまく喋ることができない。
新聞を見てもそこに自分を見つけてしまう。
まだ形になっていない自分の考えがそこにある。
考えが盗まれていると感じてしまうのだ


②この事件において我々マスメディアが伝えてきたいくつかの内容は結果的に誤報であった。
容疑者の男が精神安定剤を10回ぶんまとめて飲んだと言う事実も幻覚や妄想に支配されて犯行に及んだという事実もなかった。
偏見とは無知と無理解によって生まれる。
今こそ我々は精神科の内部を知るべき時なのではないだろうか 。



③その日けんじさんは居場所を求めて彷徨っていた。
そして自分には一人も味方がいないと感じた時彼が行き着いた場所は入院していた病院の屋上だった。
研修医は心に誓った彼の生きる場所は自分で作ると


精神障害者は果たして危険なのであろうか。
警察署の統計によると2000年に検挙された一般刑法犯約31万人のうち精神障害者は疑いのあるものを含めて2072人。
これは謙虚された一般刑法犯全体の0.67%でしかなく15歳以上の人口における精神障害者の比率1.84%よりもかなり低い。
重大犯罪に限れば殺人で9%, で16%と人口比で考えれば検挙者は多いが、
この中には一時的な精神障害者事件後に初めて精神障害が判明したケースが含まれる。(つまりすでに精神病であったものではない)
また未検挙の被疑者の大部分は精神障害者以外と考えられることなども考慮する必要がある、

精神障害者は全国に200万人いるしかしその中で喧嘩された一般刑法犯は2072人と0.1%にすぎない。
精神障害者の殺人や殺人未遂に至っては132人と 0.01%にも満たない。
法務省によると精神障害者による殺人の被害者の約7割は親族である。
再犯率も低く精神障害者は放っておくと通り魔的に犯罪起こすというイメージは完全に誤りである。

そもそも精神障害者が危険であるかどうかという問いかけ自体意味のないことかもしれない。
糖尿病患者は危険であるか高血圧患者は危険であるか肉体労働者は危険であるかサラリーマンは危険であるか日本人は危険であるかそういう問いと同じなのである


⑤私が精神科医になった二十数年前精神病院というところの多くはそれはもうひどいところでした。
私のいた病院では毎朝入院患者を横に一列に寝かせて端から順番に言われる電気ショックをやっていくわけです。
壮絶な光景ですよ。
電極をこめかみに当てて100ボルトの電流を流すんです。
確かにそうすると患者おとなしくはなるんですけれどね。

患者を収容しておけば良いと考え社会復帰など想像もしていませんでした。
精神障害者の人権に対して意識が低かったこともあるでしょう。
治療という場合には希薄でありまともに人間扱いされされませんでした。

暴れる患者は懲罰的に保護室に隔離しました。
それでも治らなければベッドに紐で縛り付けました。
当時患者の中に病院のスタッフからポチと呼ばれている男性がいましてね。
彼は保護室が 満員なので柱にロープでつながれていましたそれでポチと呼ばれていたわけです。
その病院に勤めてから1年が経ったある日私は病院に内緒で彼のロープを解きました。
だけどね逃げないんですよ彼は。
じっと私を見るんです今でも忘れられません。
私はあの日から逃れたくてもがき続けているのかもしれません

ジョンレノンとオノヨーコのエピソード

⑥先生これは有名な話だからもしかしたら知っているかもしれませんけれどね。
ジョンレノンとオノヨーコは初めて出会った日に恋に落ちたそうですね。
であった場所はロンドンのオノヨーコの個室の会場でそこには彼女の作品がいくつも展示してありました。
その中の一つにね天井からぶら下がった虫眼鏡の前に歌詞はしごが置いてある作品があったんです。
梯子といっても2メートルほどの高さの金属でできた脚立で虫眼鏡は天井から紐で吊るしただけの小さなものです。
ジョンレノんはハシゴを登ってほしいメガネで展示を見たそうです。
そしたらね天国にすごく小さな文字でこう書いてあったんです

YES

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