やたらと広告で見かけるのでサクッと読みました。
この作品、いうほど悪くないです。
原作はどうか知らないけどマンガは旨いと思う。キャラも割とかわいい。ただ、だからこそゴブリンスレイヤーってやっぱり面白いんやなって感想になります。
序盤はゴブリンスレイヤーから物語の動機やワクワク感や仲間との連携を引いて安易なエロくっつけた感じ
人知れず町の人のために害虫駆除の仕事を請け負う主人公ってのは良い
でも、その対価として得られるものがおいしすぎて、せっかくの主人公のありようがかすんで見える。
これだけ美味しかったら、そりゃやるよねってなっちゃうわけね。このあたり「黒魔法」と同じ構造。
tyoshiki.hatenadiary.com
読者を楽しませるためにご褒美要素をふんだんにぶちまけて甘い甘い物語にしちゃってる。
それでいて、人がうらやむものを持っていながら、それを自分の周りの者にしか使わないってなると。
これは果たして主人公は善良な人間といえるのか、って話になってしまう。
動機レスで物語を進ませる要素もないため結局女の子とイチャイチャしながら「さすおに」の繰り返しになってしまう
出し惜しみしつつ、気が進まない感じで強さを誇示して周りをビビらせるだけってなるとやきもきするよねこれじゃ。
私は好きじゃないけど、これだったらまだ「回復術士」のほうが先を読む楽しさはあるかなって思っちゃう。
奴隷のシステムがテンプレ過ぎて萎える
奴隷の人たちが自分たちを奴隷として受け入れすぎていて
それを人間扱いするだけでむねきゅん、みたいな展開って正直すごい萎えるのでやめてほしい。
テルとか一巻の奴隷がパーティーにいたときはほんとに激萎え展開だった。
アイルはいいキャラだと思うけどその服なんとかしてくれ違和感半端ない。
「キノの旅」路線っぽくなってほしかった
途中でベルサっていうぼくっこの魔物学者がパーティーに加わってからはそっち方向に行ってくれるのかなと期待したのだけれど。
不老不死のおっさんと出会っておっさんの悲哀を語ってみたり、ゾンビ化したドラゴン退治をやってみたり。今一つ何がしたいのか迷走してる感じある。
どうやら3巻のあとがきをみるに、ヒーローを描きたいみたい
うーん。それだとどうしてもゴブスレの劣化版になっちゃうから。
どっちかというと、せっかく旅をしてるんだから、いろんな旅を描いてほしいなーと思うばかりです。
なろうマンガ読むならBookwalkerお勧めです。