ワールド・エンド・エコノミカが大好き

主に日本株の銘柄分析をしています。 「WEE」のバートン氏のような格好いい投資家になるのが将来の夢です。

【スポンサーリンク】

エンビプロ 「電炉の主原料である鉄スクラップ価格が上昇」

※8月29日に書いた記事です。銘柄分析はだいたい1ヶ月経ったら公開するようにしています。


まずトレンドとして「資源高」による資源リサイクル関係の株価が軒並み上がっているようです。アサカ理研、リネット、エンビプロ、(リファインバース)などがありますが、他の企業と比べて現時点ではエンビプロが圧倒的に割安であり、出遅れ銘柄と言えそうです。

エンビプロの業績

◆決算説明会資料
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/56980/d3c370da/e8f0/410e/9689/532eb6eb8f6f/140120170818458613.pdf


売上290億、経常利益10億、ROE9%で現在の時価総額は80億。PERは10倍前後。非常に割安ですが、なぜ割安かというと、今まで4期連続減益で、売上も360億→290億まで落ちているなど今まで業績が右肩下がりだったからです。

今まではずっと資源安が続いていた上出荷量自体が減っていたのでかなり苦しかったようです。また、業態の特徴として、限界利益率は20%近くあり伸びているのですが、固定費がとても高いので経常利益率が低いです。

生き残りをかけて多様な業種に進出するために先行投資が進んでおり、なかなか収益が安定しません。

今年度も「太陽光発電参入」「就労支援事業」「デジタルサイネージ」などに多角化しておりこのあたりはちょっと不安。





また、売上構成として「日本・アジア向け」の「鉄鋼」が大きなウェイトを占めています。
f:id:tyoshiki:20170831061601j:plain

このため、鉄スクラップの価格が非常に重要になります。




エンビプロのメインに関わる鉄スクラップの価格が高騰★★★★

エンビプロは多様な事業を行っていますが、メインは「リサイクル資源貿易取引」です。
f:id:tyoshiki:20170831062013j:plain
主に韓国向けを中心に、50万トンの出荷量。さらに出荷量を13%増加させたいとしています。



そして、この鉄スクラップが非常に高騰しているので、エンビプロの利益水準が大きく改善することが期待されています。

鉄スクラップ3割上昇 韓国鉄鋼大手など積極調達 :日本経済新聞
鉄スクラップ、輸出価格が一段高 | 日刊産業新聞

中国産の粗鋼半製品(ビレット)の代替として、アジアの鉄鋼メーカーが日本産スクラップを高値で買っている。国内の電炉は入荷が進みにくく、購入価格を引き上げている。


今までの鉄スクラップの価格と経常利益の関係ですが

f:id:tyoshiki:20170831062412j:plain

f:id:tyoshiki:20170831062501j:plain

1tあたり30万円前後で推移したときは1Qだけで5.8億円の経常利益が出るなど大きく利益が伸びました。今回は8月に平均31万円以上の価格推移、今現在は33.5万前後まで上昇しており、これ以上の数字になることも見込まれます。

SteelStoryJpan■トップページ
f:id:tyoshiki:20170831062633j:plain

今後も資源高が続く場合、もちろん他の製鉄所もエンビプロに卸す鉄スクラップの値段を上げてくるでしょうが、特に1Qの間は値上がり益を享受できる可能性が大きく、1Qで5億程度の上乗せ、年間で見ても10億円クラスの利益の上積みが期待できます。まだ時価総額80億、経常利益10億の企業で、経常利益5億~20億クラスの上乗せはかなり大きいですね。


リサイクル資源以外の「金銀滓回収事業」「ASR再資源化」も同じく資源高の影響を受ける★

f:id:tyoshiki:20170831064250j:plain

こちらは規模がまだまだ年間6億円規模なのでそれほど重視しなくても良いと思いますが、
リサイクル事業は今後も伸びる可能性があるので、こちらできっちり利益確保ができればその分も伸びにつながります。


2015年12月に買収した子会社の東洋ゴムチップが利益貢献開始★★

f:id:tyoshiki:20170831065224j:plain

USSから買収した事業ですが見事に利益率が改善しています
まだ売上20億に対して利益が1.1億と現時点では利益率押し下げ要因ですが
これから更に改善の余地があります。



その他興味深い事業もありますが、規模がまだ小さいので今回はスルーします

太陽光発電参入」(今年度収益に1.3億上乗せしたいと言っていますが計画先行の印象)
バイオマス事業参入」
「障害者就労支援事業参入」
持分会社NEDO採択」

などありますが、これらはまだ規模が小さいので業績に大きく繁栄される規模ではないというか
むしろ費用先行状態なので、あまり触れないようにしたいところです。


株主構成

安定株主が70%程度です。
発行済株式総数が6468万なので2000万株が浮動株、となっており、12億円で買い占め可能だったアクリーティブと比べると、需給で売り方を締め上げるという方向性は難しいかと思います。ここ数日で600万株の出来高がありましたが、この人達が買い上げても浮動株はまだ結構ある状態です。

ただチャート的には上場来高値のため価格抵抗帯はなく業績見込みが拡大している限りは株価も上げる余地は大きいかと思います。

f:id:tyoshiki:20170831070928j:plain

今回大量の買い手が付いた1100円代を下回らない限り強気でいけると考えています。

おまけ

(エマルションフロー法はまだ研究レベルな気が……。あとエコネコルってのはエンビプロが改名する前の名前です。)
https://shingi.jst.go.jp/var/rev1/0000/1601/2016_jaea_1.pdf
グループ沿革 | 株式会社エンビプロ・ホールディングス

【スポンサーリンク】