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オタクとしての生存報告用。ブログで他の人向けに感想書くのはつかれるので、自分用のメモです

サイバネット

VR・ARというテーマで主役扱いされている銘柄。
はたしてVR・AR関連としてどの程度の強さを持ってるのでしょうか。

イメージとしては私が前に触っていたシーイーシーに近いイメージの会社ですね。

会社の基本情報。

http://www.cybernet.co.jp/cae/

富士ソフト子会社。
設計用CAEソフトが主力。ソフトのライセンス販売が約7割占める。自社商品強化中とのことです。
売上比率を見てみると

  • ①CAEソリューションサービス88
  • ②ITソリューションサービス(ビッグデータ、セキュリティなど)12

海外売上比率は21%となっています。


http://www.cybernet.co.jp/cae/
3Dモデリングや解析技術においては相当な自信があるようです。


http://www.cybernet.co.jp/cae/field/
業界別に見ても自動車や建設を中心に設計関係はまんべんない。「ロボット設計」の分野で必須でしょう。
制御系技術として「Iot」という声もありますが
組み込み系や監視系ではないので、こちらはあまり期待しすぎないほうが良いのかな?


中期経営計画では2020年に売り上げ2倍、利益4倍を目標。

※想定為替レートが125円なので、相当割り引いて考える必要あり)

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ビジネス環境としては中国がやや不安要素ではあるが、おおむね追い風が来ているという認識。

http://www.cybernet.jp/company/policy/midterm/
http://www.cybernet.jp/documents/pdf/ir/closing_accounts/report/2015/20150227_presentation.pdf

この時点ではARの記載はなし。
ビッグデータを活用してIoT企業との提携を目指すとは書いてある。



AR要素補足

で、いまその技術を応用して「可視化技術」としてAR/VR分野をリードしていきたいということですね。
http://www.cybernet.co.jp/viz/

ソニーと共同開発したAR開発エンジン「SmartAR® SDK」をすでにリリース済(「研究やってますよ」などのやるやる詐欺ではない)
・ARコンテンツ作成を支援する統合的なサービスメニュー「cybARnet」も提供。こちらは低価格ライセンスで大きな利益にはつながらないでしょうが、こちらで広い間口で顧客を獲得していきたいということでしょう。


AR関連銘柄 | 儲かる投資情報のカブ知恵
「cybARnet」は、ARコンテンツ作成を支援する統合的なサービスメニュー。開発者は無料で試せる他、有償サービスも月額や従量制の価格体系になっているため、初期投資が少なく、短期のキャンペーンやイベントに対してもコストの削減が可能。また、2015年12月で提供中止となったJunaio用ARコンテンツ。資産も利用可能。

VR関連銘柄 | 儲かる投資情報のカブ知恵
AR/VR事業を積極展開。ARコンテンツ作成を支援サービス「cybARnet」を展開。更に2016年1月販売開始予定のARアプリ開発ツール「SmartAR」はソニーと共同研究を行っている。今後はプレイステーションVRをリリースするソニーと共同でVRソフトの開発にも注力してくると考えられる。サイバネットの主力は、CEAソフトと呼ばれる実験をすることなく、実験やテストをリアルにシミュレーションするサービスで、この技術によって企業の費用の削減などに寄与

AR関連銘柄とVR関連銘柄の最新事情 | 儲かる投資情報のカブ知恵


決算短信

先に結論。個別に見てみましたが、2Q以降は大幅な上振れは期待できない代わりに、来期以降も堅調に伸びると判断します。気に入らないのは為替レートだけです。

年間売り上げは160億、経常利益12億目標。ROEは今後数年15%前後で推移を目指す計画。

7月28日に中間決算の予想を上方修正。大幅上方修正のように受け取られているが当初計画から10%程度の修正です。なにより1Qに2億円程度の利益押し上げがあったものを2Qではそのままひきついでいるだけであり2Qの数字はむしろ1Qのような上振れがなかった=1Qの伸びは単発?ということを考えるとむしろ若干ネガティブくらいに考えています。 詳細は2Qの決算短信待ちで、その際にまた確認します。


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個別については決算説明資料が非常にわかりやすくまとめてくれています。
http://www.cybernet.jp/documents/pdf/ir/closing_accounts/report/2016/20160511_presentation.pdf

◆CAEサービスソリューション。主力はうえの2つ。

①メカニカルCAE     自動車業界向け。↑

②照明設計分野       電機業界向け。若干↓だが堅調

③光学設計評価       航空宇宙業界向け。↑

④電子回路基板設計、プリント基盤   電機業界向け。横ばい

⑤モデルベース開発  自動運転向け。 大きく↑

⑥FPD自動検査システム       電機業界向け。 ↓

⑦設計支援、三次元公差マネジメント  大きく↑

⑧カナダでの開発子会社        大型案件受注。今回の利益2億円押し上げはここによるもので単発と思われます

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⑨中国の販売子会社          伸び悩み


◆ITソリューション分野
詳細は割愛しますが、クラウド向けサービスが堅調で↑


◆データソリューション分野(AR分野はここに計上)

①汎用可視化モデリングは堅調

②医療可視化は↓

③AR・VR分野は好調。

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株主状況 安定株主の上浮動株が少なく、外資系の保有割合も適切でとても好ましいです。

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四季報のプレミア版で最新情報を確認できればより好ましいですが、これをみただけでも問題ないと判断します。

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取り組みについても問題なく、出来高で見ても1000円までは重くないかなと期待します。

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以下気になるところを適当に

売掛金買掛金が少し大きい。
年間売上180億円の会社で40億円の売掛金は大丈夫かいな。のれんも22億ほど。
(他社比較してみたところ、それほど問題はない様子)
ただし、有利子負債はほとんどなく、自己資本比率は70%で経営としてはとても安定している。



この為替ヘッジ損失とか為替換算調整による大幅なマイナスは何?
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純利益では十分な数字を出しているが、包括利益でみると
為替差損とは別で謎の大幅マイナスを計上している。

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2016年度も為替レート125円で計算しておりその割に損益計算書で提出している為替差損までが小さくて、純利益の下にしか出ないマイナスが大きいのがとても気に入らないです。

キャッシュフロー計算書があればFCF確認できてよかったのですが、ないですね……。


監査法人が準大手の太陽有限監査法人
太陽有限責任監査法人 - Wikipedia
顧客一覧を見るととくに問題はないと感じますが念のため。


④投資キャッシュフローが少ない?(これは数年後の将来性の話なので今回はあまり気にしないでください)
サン電子を見ているせいかもしれませんが、研究開発投資が大幅に増えていることもないし、プレスリリースやIRでの扱いを見ても、サン電子のようにARを事業の柱にするべく本腰を入れているかというと実はそうでもないような気がします。

逆に、実は自動運転については目立たないものの本格化した後でかなり期待できるかもしれません。材料になるものではありませんが、実際に自動運転が始まったあたりが一番強い銘柄かなと感じました。

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