イギリスのEU離脱の後、多くの国の株価指数は崩壊した中、イギリスの株価指数FT100だけがあげ続けたことに納得がいかなかった人は多かったと思います。
これについて、ポンド安になったから外需株が上がったんだという人がいました。全く違うとは言いませんが残念ながらあまり正解とは言えない。
イギリスは外需中心の国ではありません。金融、石油、医薬品を除いては内需の割合が高い国です。特に不動産の上げが最近の景気を引っ張っていました。
そして、金融も石油も内需株も株価は大幅に下がりました。それでもFT100指数は上がったのです。
じゃなんでというと、答えは簡単です。
FT100指数に採用されている株は、一部を除いてイギリスがピンチの時に買われる「ディフェンシブ銘柄」だったからです。
*実際にロンドン市場に上場してる株はどうなったか。
ポンドベースでは大幅下落してます。ポンドが下げすぎたせいでドルベースでは横ばいに見えますが満身創痍。
特に銀行は2割から4割の下落と成りました。
欧州銀行株価指数そのものが23.1%の下落と悲惨なことになり、その中でもイギリスの銀行はボコボコにやられたというわけです。
*他にEU離脱後にあげた国はどこか。
世界の92の指数のうち、EU離脱の翌週に上げたのは
フィリピン、タイ、インドネシア
中国シンガポール
イギリス
だけです。アジアの成長国だけが、どこ吹く風で成長を続けてるわけですね。
惜しくも下げましたが年を通して好調なのが
ブラジルと台湾です。