「せみりたいあ研究室」によるとこうなっているようです。
目論見書を読むと、IFRS基準になっているため、のれんの償却がなされていません。日本基準で計算された過去のPLを見ると20億円ほど償却していたので、今期も日本基準で開示されていれば20億円ほど、押し下げられている可能性はありますね。ざっくり、当期純利益が40%割り引かれた場合は、41億円×60%で、EPS56円程度となります。そうすると、売出価格1,960円から考慮するとPER35倍と、うーん、、、と悩む水準まで上がってしまいますね。
連結包括利益計算書に対する調整を確認してみました。やはりのれんの影響が大きいですね。BS見ると571億円の資産のうち、383億円がのれんです。直営店が少ない分BSは非常に身軽ですが、そうすると尚更383億円ののれんは巨額にみえます。
ストックオプションについても、少し多いイメージです。新株予約権に関する未行使潜在株式数は、合計2,523,900株であり、発行済株式総数43,800,000株の5.76%に相当する株数
研究開発などとちがって、飲食店ののれんはいつかは償却しないといけないでしょう。
上場して売り抜けたらドカッと償却くるでドカッと。
純資産全部よりでかいのれんの減損爆弾におびえながら珈琲飲んでも味がわからないよ!
・・・う、うわあ・・・ああ・・・ああああああああああ(イスから転げ落ちる) pic.twitter.com/Fv0FP5ClFp
— 遊撃部長F/S&RWAs (@fstora) 2016年5月26日
コメダHD
— |■■) (@pant_moon) 2016年5月26日
純資産206億円で、のれんが383億円
発行済株式数 43,800千株のうち26,700千株売出し
コメダのB/S見てるけど、総資産571億でのれん383億ってねぇ・・・
— kuma@分売トレーダー (@kuma_kashimo) 2016年5月26日
噂には聞いてたけど、事業リスクに載せる必要確かにあるわな。 pic.twitter.com/ezKu685TAR
コメダののれん38bn(対資産比2/3程)でIFRS採用は減損爆弾の悪意しか感じなくて草。
— wabareku (@wabareku) 2016年5月26日
ここで昨年のファンドイグジットのれんマシマシ案件のツバキ・ナカシマとデクセリアルズを見てみましょう。 pic.twitter.com/cqOkZyQMDf
— パイナップル食べ太郎 (@joggingbeer) 2016年5月26日
なんかTL見てたら、コメダが「上場しないとのれんで死ぬ」から上場したようにも見える。コメダとあろうものが上場ゴールとか冗談きついぜ?
— 皆月きらら@CSFお疲れ様でした! (@Kirara_TMO_R) 2016年5月26日
コメダHDののれんと借入金の規模はワールドに比べたらまだまだ。MBOしたワールドは借入金1050億円、のれん600億円近く、自己資本129億円という状況に加えて、利益出すのがやっとという有様。非上場ながらIFRS導入企業。
— Takayuki Tanaka(パピコ) (@papico_chupa) 2016年5月26日
詳しく見てないけど、のれん/借入金のLBO型BSの会社はPERで評価しちゃダメよ。
— kohei (@heukocpa) 2016年5月26日
→コメダ6月29日上場、東証が発表 時価総額860億円規模に:日本経済新聞 https://t.co/pH9hV1sN94
LBOってなんぞや =「投資家は俺の財布!」
お前がのれんになるんだよ!!!!
— パイナップル食べ太郎 (@joggingbeer) 2016年5月26日
LBOの最大の特徴は“借金をしても買い手は返済の義務を負わない” (2ページ目):日経ビジネスオンライン
LBO(Leveraged Buy-Out)とは、企業買収手段の1つで、 買収対象企業の資産及び将来キャッシュフローを担保にして買収資金を調達し、買収を行うものです。買収手法としてLBOを利用することが適している企業は、以下のような企業です。
・余剰資産が潤沢にある企業
・キャッシュフローが安定的に出る企業新聞等で記載されるMBO(Management Buy-Out)は、LBOの一種で、 経営陣(Management)が行うLBOです。
LBOっていうのはすげえざっくばらんにいうと「今から買収する会社がこれから儲けて金返すから」といって金を借りてその金で会社を買収することです。
AさんがB社を買いたい。でも、金がない。そこでCさんのところにいって「B社を買収するため金を借りたい。担保はB社が将来生み出すお金だ」というわけです。買収されるB社からしたら先に自分の会社が生み出す利益を勝手に使われてるようなもんです。まぁそれでも、B社の人にもメリットがあるからやるわけですね。
よくあるのは「MBO」。たとえば子会社が親会社から独立したいが、自分で自分の独立を買い取るだけの金の余裕がない。こういう時に使うのはありですよね。(言い方は悪いですが「奴隷が金をためで自由を買い取る」時に、将来性を見込まれて早めに独立できる、みたいなもんです)
コメダ珈琲の場合、創業者がEXITするため、どこかに買ってもらいたかったんですよね。それから、今の会社の役員や従業員にもストックオプションたんまりつけたい。(ちなみにコメダは8割以上がフランチャイズ店ですが、もちろん彼らには1銭も入りません)
こうやって、買収される側は得する。買収するほうも借金するけど会社が買える。めでたしめでたしです。
この後、買収した会社が、地道に会社運営して金稼ぎ、それで借金返済すればなにも問題はないですよね。
でも、コメダ珈琲の場合はそうじゃないです。本音はどうか知りませんが、形としては「LBOしたけど、借金を働いて返すのめんどくさい。そうだ、上場して投資家の財布から金だしてもらおう」ってことになりました。
詳しい説明は省きますが、コメダ珈琲はすでに「A社」→「M社」と二度も身売りをしてます。食材の卸かよ、と言いたくなりますがまぁほんとそんな感じ。で、「M社」はもちろん、コメダ買収した後数十年も運営してキャッシュフローで返す、みたいなつもりはない。最初から株式上場して利益を得たい。そのためにあれこれ上場前に絞るように利益を上げさせて、見た目をよくして高いバリエーションを付けさせ、高値で個人投資家に売りつけようとしている……。
そんなストーリーが思いつきませんか?
たとえばこんな感じ
買収したMさん「自己資金100億位に300億ほど借りて(この辺は想像。のれんが300億ほどあるので適当に)コメダ買収するやで。430億でこうたった。そのうちコメダ創業者とアドバンテッジに300億くらいくれてやったやで。残ったお金と手にした支配権をフルに使ってシバキ上げや。バリバリ稼いでより高く売ってくれる奴が出てくるまで頑張るやで」
「2年ほどかけて店舗700近く、営業利益60億ほど出るまでの会社にしたったやで。会社の価値は600億くらいかもしれんけど、このペースを維持できると見込んで上場審査してもろたから時価総額850億で上場や!公募とOAで600億ほど売却して借金返してファンドの金主にもリターン払うやで」
これに対して個人投資家は「ちょっと待ってください。このペースをあと数年維持って、他社の売上と営業利益考えたら1000店舗くらい行かないとだめですよね?しかもサンマルク・ドトールとかが競合店を出してきてます。ここから先は伸びを維持をするのが難しいのに、その差額を投資家に背負わせる形で高めの時価総額で上場するんですか?」
http://yoshikimanga.hatenablog.com/entry/2016/05/27/233255
Mさん「キミみたいな勘のいいガキは嫌いだよ……」
ちなみに優待ですが
http://www.sc.mufg.jp/products/stock/new/pdf/160527_3543.pdf
コメダの電子マネー「コメカ」カードに半年ごとに1200円、年間2400円のチャージ。
公募価格に対しての利回りはたったの1.23%です。
これに対して、株価は上の理由からどんどん下がるリスクがあります。
と、いうことまで考えたときに、この銘柄買いますか?買いませんか?