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ワールド・エンド・エコノミカが大好き

主に日本株の銘柄分析をしています。 「WEE」のバートン氏のような格好いい投資家になるのが将来の夢です。

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なぜみんなエスクリを買ったのか? ここから得られる教訓はあるか?

勉強

エスクリが大幅下方修正を出しました。強烈なネガティブサプライズです。

地合いの悪さもあってストップ安張り付き。

下方修正の原因はとても明確です。コチラのブログに書かれているように
http://kabushikitoushi77777.blog.fc2.com/blog-entry-442.html

①「ストーリア」の買収によるスタッフ不足。ストーリアの一部である南青山の買収が7月に発表されましたが、理由は分かりませんが(買収元がフジテレビだから?)、ストーリア社員の継続が思うようにいかず、ほとんどのスタッフをエスクリが調達しなければならなくなりました。10月に汐留オープンも控える中、首都圏の事業所からスタッフを回したため、他の事業所はしっかりとした営業ができず、このことが3Qの大負けにつながりました。

②紙媒体(ゼクシィ)の費用対効果が落ちてきたことも業績悪化に拍車をかけました。この点についても、ディズニーとのタイアップ企画など新たな広告媒体を駆使し、直近の1月は受注状況が回復

③さらには、沖縄・金沢のオープンが繁忙期に間に合わなかった点も業績の下押しに繋がった

つまり、あまりに急ピッチすぎる成長戦略に実態が追いつかなかったということですね。
これは結構深刻で、設備取得のための投資はもう行っていますから、
必要な人員が揃って予想通りのオペレーションが出来るまでおそらく半年くらいはかかるでしょう。
ブライダル業界って常時人を募集していますが、優秀な人員確保は難しいとされています。
人財が売りのこの会社が「買収先の人間がそのまま活用できる」と考えるのは、後付で考えると甘かったということでしょう。




急成長の新興、構造転換によるV字回復、いきなり多角化、テーマによる特需などのストーリーは慎重に見なければいけない

私はこれと同じものを
「ブイキューブ」「ボヤージュ」「エニグモ」「ザイン」
NPC」「オウチーノ」「ウェッジ」「日本通信」など多くの事例で見ました。
(逆に言うとITBOOKなんかは勝手に回りが期待してただけで小幅ながら上方修正してましたね)

急成長を目指す新興企業や、構造転換してV字回復を目指す企業、あるいは「特需」とされるブームで盛り上がってる企業は
決算予想が妙に強気であるもののそのためには十分な人員や設備投資に足る顧客獲得が必要になります。
既存の人員や施設といった装備が無いところを獲得できるかどうかは蓋を開けてみなければわからない。

※そう考えると「インバウンド消費」という既存の資産を用いて売上だけが上がるという特需は
まさしく数十年に一度クラスの大チャンスだったわけですね……

こういったところは、決算またぎはかなり慎重であるべきなのでしょうね。

特に、一度でも下方修正をしたことがある会社については期待値のほうが低いわけですから、安全策をとったほうがよい。
成功してようやくなんぼ。失敗したらぶん投げ。確固たる自信がないなら決算前日には売り払ってしまうべきと考えます。
逆に言うと、社長が超強気予想を立てる会社は4Q決算マタギだけはしてもいいかもしれませんね。その会社の強気予想に信頼が残っているうちは、ですが。



エスクリは「詳しく調べるほど」ドツボにハマる案件だった模様

http://plaza.rakuten.co.jp/mikimaru71/diary/201512260000/
http://kabutyoukitousi.blog.fc2.com/blog-entry-11.html
http://kabushikitoushi77777.blog.fc2.com/blog-entry-79.html

施設の陳腐化を補う人財の育成力はゼクシィ創業以来10年間の営業畑で培った岩本社長が生み出したエスクリの強い独自性となっています

あたりを見ますと、かなりの人が社長や会社のIRの姿勢に心酔している様子が伺えます。


彼らの反応を見ると、確かに投資家が通常懸念する点ががっちりカバーされている。

①「ブライダルなんて斜陽じゃないの?」という懸念点は、社長がよく理解していることが伝わるため払拭されている。
 むしろそのマイナスを跳ね返して成長する格好いい企業ということになっている

②また、「設備投資費用がかさむんじゃないの?」という部分についても
 事業譲渡で取得しているため一番多く掛かりそうな部分の不安が解消されている。
 投資家としての心理をよくわかってくれている会社だと安心してしまう。


③2Qまでの赤字は会社計画通りでむしろそこまでは計画より少ない赤字で通過している
 =計画は順調に進んでいると錯覚させるには十分すぎる効果があった


このように、多分、詳しく調べた人ほど納得してしまって
「あいつら俺がこんだけ自信持ってる理由わからないんだろうな」ってほくそ笑んでたんじゃないでしょうか。
そのくらい「計画が強気すぎなんじゃないだろうか」という懸念を払拭する強めの要素が並んでいた。

もちろんエスクリはそうじゃないですが、もしこれが詐欺だったら無茶苦茶周到ですよ。
「大部分は(結果として)嘘だったけれど、みんなが気にしそうなところは全部本当」みたいなもんですから。
実際に上の記事を書かれた「みきまる」さんはこの会社のIRに何度も何度も進捗や懸念点を確認されておりそれでもいけると判断されたそうです。

きっと今回うまく行かなかったのは「普通の企業」だったら当たり前すぎて疑わない部分だったんだと思います。



後付にはなるものの、どういうところをチェックすればよかったのでしょうか。

私にはよくわかりませんがとりあえず3点ほど思いついたことを書いておきます。
きっと「違う、そうじゃない」「もっと大事なことが有るだろ」というご意見あるかと思いますので
コメント等でご指摘いただければと思います。


①新規出店が上手く行ってるかどうか?急拡大は人員確保の意味で少し怖い

既存点が急激に悪化しないにしても、急拡大しようとし過ぎると新規店舗は危ない。
このあたり、実は「みきまる」さんのエスクリの記事が話題になった時にtwitter
複数の方から現地広島等でのエスクリの営業は芳しくない、という問題点が指摘されてました。
また、退職社員の口コミサイト(サイドバーにバナー貼ってます)なかでも少し問題指摘がありました。
「東京ちからめし」の三光マーケティングフーズなどはその事例ですよね。結構IRだけではなく、こうしたtwitterや社員の声も重要な気がします。


②「シナジーなさそうな会社の買収の2期後」や「急に多角化しすぎ」の会社は危ない
まだ赤字の段階、つまり今までの本業がしっかり回りきってない時点で多角化、というのはやり過ぎです。
社長が優秀すぎて下がついてこれない場合があるし、
今までの本業を拡大するのと違って本当にその事業がうまくいくかどうか保証されてないためリスクがある。
その辺りがちゃんと上手く行っているのかは確かめる必要があると思います。


③社長リスクは十分気をつけよう
社長の計画そのものが強気すぎるタイプではないかとか、過去に下方修正の実績がないかとか。

今回は目標があまりに強気すぎて、その計画をなんとしても達成しようというのが先行して
お金さえ払えば確実にできる施設獲得があまりに先行し、その運営に人が回らなかったケースです。
CMにお金打ち過ぎた上に目標の売上を達成できなかったエニグモも、
売上が強気すぎて、それを何としても達成しようとして強引に宣伝を打ち過ぎた挙句
途中で費用対効果的に元が取れないことに気づいて引っ込めた結果売上まで落ち込んだそうです。

こういうケースも有りますので気をつけたいところです。

社長リスクってけっこう有るよ。
エムケイシステム」は今期決算悪くなかったけど翌日ほぼストップ安。
なぜかって?この下落タイミングで社長がまた手持ちの株を売る姿勢を見せたからです。
以前に一度あったことは二度ありうる。こういう社長の会社は決算持ち越しダメですね!




ま、あれです。よくわからないところ全力で買うな、ということだと思います。まる。

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