twitter上でこういう発言を見ました。元ツイートはもう消えてしまっていますがとても興味深い内容です。
山本伸氏のブログより。
「今夜はNY市場のオプションSQで、これを通過するとヘッジファンドなど投機筋の売り仕掛けも、いったん下火になると推測される。米国では来週から決算発表が本格化してくるが、その直前のいまの状態は「ブラックアウト」と言われ、自社株買いが極めて難しい時期に相当する
米国株の最大の上昇要因は自社株買いである。昨年は60兆円以上の規模となった。(これに対して日本の自社株買いは5兆円に届いていないくらいの規模に過ぎない。アベノミクス相場の初年度は外国人投資家が15兆円も日本株を買ったために、日本株は年間で50%以上も上昇したが、時価総額で日本の5倍強の米国市場には、それに匹敵するような規模の自社株買いが毎年行なわれている計算だ。米国株が強いのも当然である)
そんな自社株買いが決算発表前のこの時期(ブラックアウト)は封印されることから、さすがの米国株と言えどもヘッジファンドなど投機筋の売りで急落しやすいのである。まったくもってヘッジファンドは巧妙だ。来週以降、決算発表が終わった会社から順次、自社株買いが増えてくるため、米国株も堅調さを取り戻してくるだろう。
株とセットで売り崩されている原油に関しても、来週から買い戻しが進むかもしれないが、原油は需給関係が崩れたままなので、あまり楽観はできない。嵐が過ぎ去るまでは、無理は禁物である。」
「ブラックアウト期間」や「米国の自社株買いの強烈さ」についても全然知らなかったので調べてみたらたしかにこういう記事がありました。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/fx/ishihara/0392.html
米国株の下げの理由は簡単で「自社株買い」が出ないからだ。米決算発表前で<自社株買い>はブラックアウト期間(自社株買い禁止期間)に入っている。自社株買いが出ないと下値支えがなくなるので、投資家は利食いに動いている
現在、米国の大企業は異常低金利で社債を発行して資金調達しているが、その資金は事業に使われるのではなく、自社株買いに向かっている。米企業は2月の1か月間だけで12兆円の自社株買いをおこなった。年間100兆円を超えるペースだ
時価総額を名目GDPで割ったバフェット指標(100%超えは過熱)をみると、米国株のバフェット指標は150%を超え、日本株も110%を超えてきている。割安でない米国株の上昇の背景には、少なからず自社株買いの影響がある。
下値は自社株買いでサポートされることは百も承知だ。この自社株買いをあてにした投機筋の押し目買いポイントは18日移動平均線の3%下のラインである。
金融危機前は自社株買いが入らなかったり後ろにずれる可能性も高い
http://jp.wsj.com/articles/SB11974357064783723430204580549222907949164
ただし、いつもそうなるわけではない。金融危機前には企業による市場での株式購入額に占める自社株買いの比率は現在よりも低かったし、出来高全体に占める比率も低かった。