ワールド・エンド・エコノミカが大好き

主に日本株の銘柄分析をしています。 「WEE」のバートン氏のような格好いい投資家になるのが将来の夢です。

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天 16巻

常々逆だと思っていたんだ
死んでからみんなにワラワラワラワラ集まってもらったって
死んだ当人には何が何やらわからぬ
せっかく集まってもらうなら死ぬ前だ!
死ぬ前に会い、話があるなら話しておくべきだ

冷たい人間がこんな面倒なことに首を突っ込むもんか
冷たい奴ってのは、いつだって傍観者だ
あんたは…温かい男さ!

突っ込まねえよ。
意地じゃ突っ込まねえ。迷いが生まれたら引き返そう。
死ぬときは心から死ぬ!

死ぬと決めたアカギの意思を尊重するっていうのは
なるほど一見もっともで筋が通っている。しかし
そんなものクソ食らえだ!
人が死ぬ、それもあのアカギが死のうって時に、
わかったようなこと言いたくねえっ!
俺は俺の思った通り行かせてもらう
アカギの意思より、俺だ! 俺の意思を尊重する!
殴りつけてでも止めてえ!いきていて貰いたい!死んで欲しくねえんだ!
だから、アカギの意思を尊重して見送るとか何とか…
そんな他人行儀なこと言えるか!

アカギが翻らないとしたら
その会話はもう見送る者達の未練、自己満足でしかない
だとしたら、許されるのか?そんなことが
アカギとの最後の時、最後の別れを
見送る側のそんな勝手な気持ちで決めていいのか?
アカギが望んでいるのはもっと、まるで別の何か

「アカギ!怖いんだ!
 これで終わりかと思うと、もうすぐ死んじまうかと思うと!」

「大丈夫、おっかなくなんかねえんだよ
 俺が…俺が先に死んでやるっ…!
 綺麗に死んでやるから 安心しろっ!
 だから……受け入れてやれ。 死を!
 出来る限り温かく 迎え入れてやれ!
 俺の感触じゃ 死ってヤツはそう悪いヤツじゃない
 出来るさ… お前にも出来る
 俺が見てきた限りじゃ
 あったかい人間はあったかく死んで行けるんだ
 おっかなくなんかねえんだよ、銀次…」

能力、才能がすなわち生。
野生動物は、だからこそ
ただ生きているだけで美しい。
あり方がシンプルで、無駄な欲がないから美しい
言うなら、機能美ってヤツやろ。
もし、鷲が翼を失い、獲物を八つ裂きにするつめやくちばしも失い、
ただヨタヨタと歩きまわるだけのそんな存在になったとしたら
それはもう鷲やないやろ?DNAなどの問題はともかく
少なくとも生き物としての鷲のイメージはすでにない。当然美しくもない。
その時、多分鷲に言葉を発することができたら「モウイイ」言うんやないやろか

能力を失って生きるほうがよほど残酷よ!
死んだほうが、生き物としては救いなんや!

ええよな。いらないっていう決断があってもいい
どこどこまでも生きなくたっていい
その「どこどもまでも生きなければ」という幻想が
どれほど人を苦しめてきたことか。
出来ることなら、人は自由に生き、自由に死んで生きたい。
アカギはただそれをやろうとしてるだけなんや
なんも難しい話じゃないのさ!

フフ…楽になったわ。風が取った感じや、心に!
俺等は 死んでいいんや!
恥じることはない! 死のう、時満ちたなら!

1どころか3はあるだようよ。3%は生きたい。
未練がねえわけじゃねえさ。
仕方のない3なんだ。
生きている以上、生きたいという気持ちは完全には消せない。
3くらいは混ざる。混ざらざるをえない。
まるっきりスッキリってわけにはいかねえ
どう頑張っても混ざるものは混ざる!
ならこれはもう…甘んじて受けるしか無い。
そう楽に死ねないと、諦めるしか無い。
これが死の味と、観念するしか無い。そう…これが死の味!
機械ならONとOFFに100%切り替えることも出来るだろうが人間はちっと面倒よ。

俺からすれば、それがただ自然だった。
いつも俺は生に死が混ざっていた。
だから今死ぬと言っても、言うなら濃度の問題でよ。

生死は、コインの表と裏みたいなそういう正反対の変化じゃねえ。
俺からすると本質的に同じことっていうか
同じ泥中の濃いところと薄い所っていうか
この水割りの濃度の問題とたいして変わらない

ただ、いつもは割ってたのに今回は原酒っていうのに
ちょっと…面食らってるっていうか、嫌な気分になってるだけだ。3%ほど。

そうさ、生きたいんだ、お前は!
それは何も、3%生きたい気持ちがあるとかそんなことじゃない
もっと全く別の、気配・空気、オーラだ!
あった。生への希求・鼓動がお前にはあった!
その脈、心音を俺は確かに感じた。
アカギ!気がついてない、お前は気がついてないんだ
多分それは、お前も気が付きようのない無意識。
今いるアカギシゲルの向こう側。もう一人のアカギの声
そう、アカギ。お前は死にたくない、死にたくないんだ!
気がつけ、アカギ!

命ってのはすなわち輝きなんだから
輝きを感じない人間は、命を喜ばしてないんだなってすぐわかる
どうして命が喜ばないかといったら、これまたひどく単純な話。
要するに、動いてないのだ。動いてない。
命の最も根源的特徴は、活動、動くってことだ。
動かなくなったら即、死なんだからよ。

そんなに悪いかな?傷つくって。
思うようにならず傷つくっていうかイラつくっていうか
そういうの…悪くない、まるで悪くない!
俺は、いつもそう考えてきた。
痛みを受ければ、てめえが生きてるってことを実感できるし
なにより「傷つき」は奇跡の素、最初の一歩となる。
たいていの奇跡、偉業は、はじめにまず傷つき、
そのコンプレックスを抱えた者が、通常では考えられぬほどの
集中力や持続力を発揮して、成し遂げるものだ。

…決めるなよ。自分が勝てないなんて、決めるなよ!
わかったもんじゃないって。勝ち負けは、分からない。
だいいち、いいじゃないか、仮に負けても。

正しい人生なんて、ありはしない。
とりあえずそれは捨てちまっていい。
そんなものと勝負しなくていい。そんなものにあわせなくていい。
つまり、そういう意味じゃ、ダメ人間になっていい。
さあ、もう漕ぎ出そうや。いわゆる「まとも」から放たれた人生に

ちょっと顧みればわかる。
それは、人生そのものじゃない。
そういうものは全部飾り!人生の飾りに過ぎない。
ただやる事、その熱、行為そのものが、生きるってこと。
実ってヤツだ。
わかるか?成功を目指すなと言ってるんじゃない!
その成否にとらわれ、思い煩い、止まってしまうこと。
熱を失ってしまうこと、これがまずい!こっちの方が問題だ!
いいじゃないか、三流で!
熱い三流なら上等よ! まるで構わない。
だから、恐れるな! 繰り返す、失敗を、恐れるな!

この体、この命が俺の乗り物だ!
主役はあくまで俺、命は俺を運ぶ者。
俺が俺を全うするために命がある。
まず、自分ありきだ。だから意識に霞がかかった
訳の分からない状態で、ただ命を永らえるなんてことは愚の骨頂!

俺は狭い。
俺はただ生きていれば事足りるというような考え方、
つまり人は行きているだけで価値があるという、
その手の感性、御託が嫌いだった。
フフ…ひねくれ者なんだ、もともと!
結局、好き嫌いの話だ!用がなくなりゃ消えりゃいいってのは俺の個性の話。
だから、仮に間違った考え方でも、いまさら別人に成れるわけもねえ、。
50年以上続けてきた、俺のあり方、思考だからよ。
結局、死ななきゃ治らねえんだよ、バカは!

俺の孤立は、誰に頼まれたわけじゃない。
ただ俺が好きでやってきたことだ。
なら、そのツケが回って、
今、多少心寂しい最期になったとしても、
それはそれで仕方ない。因果応報ってやつだ。
俺にはそれがふさわしい

違う!俺だ!俺が死なせたくねえんだ!
俺!俺!俺のために、生きてくれって言ってるんだ!

ありがとうよ。
最期に温かい言葉だった。救われたよ。
家族はいずとも、俺に、友はいたのだ。
じゃあな

ああ、無念…無念だ…!
くたばるのは無念……
しかし…仕方ないのさ…これも。
無念であることがそのまま生の証だ。
思うようにいかねえことばかりじゃねえか、生きるってことは。
不本意の連続、時には全く理不尽な、酷い仕打ちだってある。
けどよ、たぶん、それでいいんだな。
無念が「願い」を光らせる。
嫌いじゃなかった。何か「願い」を持つこと。
そして、同時に今ある現実と合意すること。不本意と仲良くすること。
そんな生き方が、好きだった。
たぶん…愛していた…無念を…!
だから、いいんだ、これで…!

あとはラストシーン。

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